遠的矢の選び方と近的矢との違いを徹底解説!1813・1913の選び方や素材の秘密

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「新しく遠的(えんてき)競技に挑戦することになったけれど、普段使っている矢をそのまま使っていいのかな?」「遠的矢って、何を基準に選べば失敗しないんだろう……」そんな風に悩んでいませんか?近的とは狙う距離が大きく違う遠的だからこそ、道具選びには特有のコツやルールがあるんです。特に「遠的矢」を探している方の多くは、1813や1913といった品番の違いや、アルミカーボン・カーボンといった素材の強み、そして自分にぴったりの重さのバランスについて、本当のところを詳しく知りたいなと感じているかと思います。今回は、近的矢との明確な違いをベースにしながら、選び方のポイントや人気メーカーの特徴まで、分かりやすく丁寧に解説していきます。初心者の方はもちろん、次の大会で絶対に結果を出したい中上級者の方まで、相棒となる一本を見つけるための参考にしてくださいね。
記事のポイント
- 遠的矢と近的矢の構造や設計思想における決定的な違い
- 1813や1913といった代表的な番手(品番)が持つそれぞれの特徴と選び方の目安
- カーボンやアルミカーボンなど、素材や有名メーカーごとの性能の違い
- 自分の弓力にぴったり合った遠的矢のスマートな選び方と知っておきたい仕様
遠的矢の基礎知識と近的矢との違い

- 遠的矢と近的矢の違いを解説
- 遠的矢1813と1913の特徴比較
- 遠的矢は近的で使えるのか?
- 遠的矢の重さと弓力の関係
- 遠的矢の値段とコスパを比較
遠的矢と近的矢の違いを解説
遠的矢と近的矢は、どちらも弓道の大切な相棒となる矢ですが、その構造や飛行性能には驚くほど明確な違いがあるんですよ。この違いをあらかじめしっかり理解しておくことが、自分の射を活かす道具選びの第一歩になります。
まず、最も決定的な違いは「的までに射つ距離」を想定した設計思想の違いです。私たちが普段よく行う近的は28メートル先の的を狙いますが、遠的競技はなんと60メートル(あるいは80メートルなど)という遥か長距離の的を狙うもの。そのため、遠的矢は少しでも遠くまでまっすぐ伸びやかに飛んでいけるように、極限まで「軽量化」され、空気の抵抗を限界まで減らすために細身に作られているのが最大の特徴なんです。これに対して近的矢は、28メートルという短い距離の中で確実に的を射抜くための安定性を重視しているので、遠的矢に比べるとやや太めで、ある程度のしっかりとした重さを持たせてあります。
また、使われている「材質やシャフトの太さ」のディテールにも違いが見られます。遠的矢は、とにかく飛距離を効率よく稼ぎたいので、細くて強靭なアルミやカーボン、またはその両方を組み合わせた最先端の複合素材がよく採用されます。対する近的矢は、風の影響よりも矢自体の挙動の安定感を最優先するため、少しふくよかで重厚感のあるアルミシャフトや麦粒(むぎつぶ)形状の木製、竹製のものまで幅広く使われていますね。この直径の細さや全体の重さの違いによって、離れた瞬間の「矢飛び(やとび)」の鋭さや、自分の弓にかかる負荷のニュアンスもかなり変わってくるから面白いところです。
さらに、飛行中の「矢飛びの特性」そのものにもはっきりとした差が出ます。遠的矢は、長距離を移動する間に受ける風などの外的な要因をさらりとかわして、直線的で滑らかな弾道を描くように設計されています。特に屋外の特設会場などで行われる遠的では強風が吹くことも多いですが、そうした悪条件下でも矢が大きく流されたり失速したりしにくい工夫がなされているわけです。一方で近的矢は、短距離の中でいかにいつもと同じ軌道で的に向かわせるかという、ブレの少なさや初期の復元性を重視して全体の重心バランスが調整されている場合がほとんどかなと思います。
このように、遠的矢と近的矢は目的に応じてまるで違うアプローチで開発されているので、それぞれの場面に合った適切なチョイスをしてあげる必要があります。自分の弓力や競技の特性に合わない矢を無理に使ってしまうと、的中精度がガクッと落ちてしまうだけでなく、大切な弓本体にも変な振動や想定外の負荷を与えてしまうことがあるので注意してくださいね。
遠的矢1813と1913の特徴比較
遠的矢を弓具店やネットショップで探していると、必ずと言っていいほど「1813」と「1913」という品番の選択肢に出会うかなと思います。この4桁の数字、一見すると暗号のようですが、実は矢の太さや肉厚を表すとても重要なスペックを示しているんですよ。
まず、数字の読み解き方からお話ししますね。「1813」の最初の2桁(18)はシャフトの外径が18/64インチであることを意味していて、後ろの2桁(13)は管の壁の厚みが13/1000インチであることを示しています。これに対して「1913」は、外径が19/64インチで、厚みは同じく13/1000インチという仕様。つまり、肉厚は全く同じままで、1913の方が1813よりも「ほんのわずかに直径が太くて丸みが大きい」ということになります。
このコンマ数ミリのわずかな差が、実際に弦から放たれたときの矢の挙動や、射手としての扱いやすさにかなりダイレクトな影響を与えるから不思議ですよね。1813は限界まで細身に絞ってあるぶん、とっても軽量。風の抵抗を極限まで受け流すことができるので、向かい風や横風が強い屋外の遠的場でも、スパッと空気を切り裂いて長距離を難なく飛ばしやすいという抜群の特長を持っています。一方で、1913はほんの少し太さがあるぶん、1813に比べるとわずかに空気の抵抗は受けやすくなりますが、そのぶん管自体の「剛性(硬さ)」がしっかりしていて、矢自体の自重による安定感が手に入ります。そのため、引き絞ったときのエネルギーをロスなく矢に伝えやすく、風に翻弄されにくい芯のある弾道を作りやすいのが大きな利点です。
実際にどちらを選ぶべきか迷った際は、あなた自身の「弓力(きゅうりょく)」や射形のタイミング、そしてメインとなる競技環境を照らし合わせて考えるのが一番スマートな決め方かなと思います。例えば、女性の射手の方や、弓力がだいたい12kg〜13kg以下と少し低めのセッティングをされている方であれば、軽い力でも矢勢を出しやすい1813のような軽快な矢がジャストフィットしやすい傾向にあります。逆に、弓力が14kg〜15kg以上と強めの弓をガッチリ引いている人や、どんな強風の中でも狙ったラインを絶対に外したくないという男気あふれる射手なら、1913のようなやや重めでしっかりとコシのある安定した矢の方が、弓のパワーを受け止めきれるので向いていることが多いですよ。
このように、1813と1913は見た目こそそっくりですが、秘めている性格はガラリと異なります。使い手の筋力や弓のスペックによって最適な答えは変わってきますので、もし部活の先輩や道場の仲間に借りて試射できるチャンスがあれば、ぜひ両方を引き比べてそのフィーリングの違いを肌で体験してみてくださいね。
遠的矢は近的で使えるのか?
「せっかく奮発して性能の良い遠的矢を買ったんだから、普段の近的の練習でも兼用して使えたら一石二鳥で嬉しいな……」そう考える方もきっといるはず。結論から言うと、遠的矢を近的で使用すること自体は不可能ではありません。ただ、いくつかのあらかじめ知っておくべき注意点や、デメリットがあるのも確かなんです。
そもそも両者は作られた目的が根本から異なっているので、至近距離の近的で遠的矢を使うと、あなたが思った通りの素直な射ち味や狙い通りの精度が出ない可能性がかなり高くなってしまいます。遠的矢はどこまでも「軽さと直進性」を追い求めて作られているため、28メートルという近的の距離においては、弓の強い張力(押し出す力)に対して矢の自重が「軽すぎる」という状態になりがちなんです。その結果、離れた瞬間に矢が過剰に上へ浮き上がってしまったり、いつもと同じように的の中心を真っ直ぐ狙ったつもりでも、ほんの少しの押し手のブレを敏感に拾ってしまって、矢所が四方にバラつきやすくなるケースがあります。特に、15kgを超えるような強い弓力で軽すぎる遠的矢を近的で引くと、矢の初速が出すぎてしまって、手元での制御が途端に難しくなることもよくありますよ。
さらに見落とせないのが、道具の「耐久性」に関するシビアな問題です。遠的矢は風の抵抗を減らすためにシャフトの管をギリギリまで薄く、細く設計してありますよね。一方、近的での射撃は、射つ回数が必然的に多くなりがちですし、安土(あづち)の砂の硬さや的枠に当たったときの衝撃など、矢の先端や身にかかる局所的な負荷がかなり集中しやすい環境なんです。そんなタフな近的の場で細身の遠的矢を何度も繰り返しヘビーユースしていると、シャフトに目に見えない微細なクラック(ひび割れ)が入ったり、筈のまわりが破損したりするリスクがどうしても高くなってしまいます。これは特に、まだ射形が完全に安定しきっていない初心者の方や、矢を安土の壁に引っかけてしまいがちな時期には起こりやすいトラブルかなと思います。
ただし、デメリットばかりというわけでもありません。あえて遠的矢を近的の距離で使ってみることで、「軽い矢がどれくらい鋭い初速で飛び出すのか」を体感できたり、自分の押し手のブレがどれくらい矢飛びに影響するのかをシビアに確認できたりといった、道具の特性を学ぶための面白い気づきや学びが得られるのも事実。そのため、毎日メインの矢として使い倒すのは避けたほうが無難ですが、自分の引き方のクセを強制する「練習のアクセント」としてたまに数射試してみるくらいなら、十分に価値のある方法だと言えますね。
いずれにしても、遠的矢を近的でマルチに使い回す際には、今使っている弓の強さや自分の現在の技量と相談しながら、慎重に判断してあげるのがベスト。もし少しでも不安を感じるようであれば、道場の先生や弓道具店の専門スタッフさんに「私のこの弓の強さで近的で引いても安全ですか?」とアドバイスをもらって、お道具を痛めない安全で効果的な練習に繋げていってくださいね。
遠的矢の重さと弓力の関係
遠的矢を選ぶ上で、全体の「重さ」と自分の「弓力」のバランスは、切っても切り離せないくらいとってもディープな関係にあります。矢の重量が射のフィーリングや的中結果に与える影響は想像以上に大きいので、自分の弓の強さにぴったりとマッチした重さを割り出すことが、矢をブレさせずに遠くの的に吸い込ませるための最重要ポイントになってくるんです。
まず大きなセオリーとして、弓力が強ければ強い弓であるほど、ある程度のしっかりとした自重を持たせた矢をセレクトしてあげるのが理想的とされています。強い弓が引き絞られたときに蓄えるエネルギーというのは凄まじいもの。重さのある矢であれば、その莫大な推進エネルギーをシャフト全体でしっかりと100%受け止めることができるので、離れた後も軌道がブレずに狙ったターゲットへ向かってズドンと安定して突き進んでくれます。逆に、16kgや17kgといった強い弓に対して軽すぎる矢を合わせてしまうと、弓のエネルギーを矢が受け止めきれずに余ってしまい、飛んでいる最中に矢が不自然にクネクネしなったり(矢の暴れ)、飛びすぎて的を大きくオーバーしてしまったりする原因になります。これは矢が破損する原因にもなるので、安全面から見てもしっかり注意しておきたいところですね。
一方で、学校の部活で使い始めたばかりの初心者さんや、弓力がまだ11kg〜12kg前後とそこまで強くない女性の射手の方であれば、軽量に特化した遠的矢を選んであげることで、無理のないスムーズで伸びやかな射が可能になります。弓力がそこまで高くないのに見栄を張って重たい矢を選んでしまうと、弓の復元力が矢の重さに負けてしまって、鋭い矢勢が出ないどころか、放った矢が放物線を描いて的の手前の床にポトリと落ちてしまう(届かない)なんていうちょっぴり切ない事態にもなりかねません。だからこそ、自分の体格や現在の筋力に合わせた「ちょうどいい軽さ」を味方につけることが、遠的競技を楽しむための大切な秘訣なんですよ。
現在の弓道界で遠的矢の代表格となっている「アルミカーボン」や「カーボン単体」のモデルは、その軽さと、強い負荷にも負けない折れにくさのバランスが極めて優秀に設計されています。あなたの弓力に合わせて、最適な重さやシャフトの太さを選べるように、番手や肉厚のラインナップも驚くほど豊富に用意されているのが嬉しいポイント。矢の品番に記載されているスペックを一つひとつ確認しながら、自分の今の相棒(弓)と相思相愛になれる重量の矢を見極めていきましょう。
いくらショップで「最高級」「最高峰の命中率」と謳われている高い矢であっても、あなたの弓力とのバランスがチグハグであれば、そのポテンシャルを半分も発揮することはできません。矢を選ぶ際は、知名度や見た目のカッコよさだけでなく、「自分の弓力に見合った適正な重さかどうか」を一番に大切にしてくださいね。弓道具店さんに行く際は、自分の使っている弓の実際のキロ数(引き尺に合わせた強さ)を伝えて、試射をさせてもらいながら、矢飛びの美しさや放った瞬間の手応えを確かめて調整していくのが間違いのない理想的なルートですよ。
遠的矢の重さと弓力の具体的な適正バランスについては、老舗の弓具店として有名な山武弓具店の公式サイトなどにも、分かりやすい一覧の対応表が掲載されています。自分の弓のキロ数と照らし合わせながら確認できるので、気になる方はぜひ一度チェックしてみるのもおすすめですよ。
遠的矢の値段とコスパを比較
遠的矢を購入するとなると、やっぱりお財布事情というか「お値段」の面もリアルに気になるところですよね。遠的矢の価格は、使われている素材のクオリティや製造メーカー、オーダーの手の込み具合によって実はかなり大きな幅があります。ただ、ここで大切なのは、単に「一番安いから」とか「一番高価だから良いはず」という金額だけの判断ではなく、自分の練習頻度や目標に見合った「コストパフォーマンス(コスパ)」を見極める視点を持つことです。
まず、弓道界での一般的な遠的矢の流通価格の目安をのぞいてみると、だいたい1本あたり1,500円〜4,000円前後のレンジが主流のボリュームゾーンかなと思います。例えば、コストを極力抑えて手軽に遠的を始めてみたいという方には、ベーシックな「アルミ矢」が手頃なプライスで手に入りやすくて大人気。お財布に優しいので、万が一最初の練習で紛失したり傷つけたりしてもショックが少なく、エントリーモデルとして文句なしの扱いやすさです。その一方で、競技用の「カーボン矢」や「アルミカーボン複合矢」は、初期投資としての値段は確かに少し張るのですが、驚くほど軽くて折れにくく、経年劣化によるシャフトの「曲がり」がほとんど発生しません。何年使っても新品のときのような真っ直ぐな精度をキープしてくれるので、長いスパンでトータルの使用回数を考えれば、実は結果的に「最高のコスパ」を誇る相棒になってくれるという声も非常に多いんですよ。
ミズノやイーストン(EASTON)といった世界中にファンのいる有名トップメーカーの矢は、ノーブランド品に比べればお値段の設定はやや高めに感じるかもしれません。ですが、そこは一流のスポーツブランド。製品一つひとつの重量や剛性のバラつきを極限まで無くした超精密なクオリティコントロールに定評があるので、試合などの一射も外せないシビアな場面で安定した飛びを約束してくれます。特に、イーストン製の高級アルミカーボン矢などは、長距離でのブレのなさがずば抜けているので、「お値段は張るけれど、大会で絶対に上位入賞を狙いたい!」という熱い情熱を持った中上級者の射手からは、これ以上ない確かな投資として熱い信頼を集めています。
けれど、価格が高ければどんな人にとっても100点満点の矢になるかというと、決してそういうわけではないのが道具選びの奥深いところ。例えば、まだ的の遥か手前で矢を落としてしまったり、安土の硬い壁に矢をぶつけてしまったりしがちな初心者の段階で、いきなり1本数千円するような超高価なカーボン矢のセットを揃えてしまうのは少し心配。射形が固まる前の予期せぬトラブルで高価なシャフトをポキッと折ってしまったら、立ち直れないくらいショックが大きいですもんね。そういった場合は、まずは自分の身の丈に合った手の届きやすい価格のアルミ矢などで遠的特有の射ち方のコツを何度も練習して、狙い通りに中たるようになってきたタイミングで、満を持して憧れのカーボン製やアルミカーボン製へとステップアップしていく。この段取りを踏むことこそが、結果としてお財布の出費を一番スマートに抑える賢い選択に繋がっていきますよ。
また、遠的矢は基本的に4本や6本といった「セット単位」でまとめて購入することが多いので、ショップが独自に行っているセット割や、季節の買い替えキャンペーンなどもこまめにチェックしてみるのがおすすめ。お店によっては、自分の名前をシャフトに無料で入れてくれるネーム入れサービスや、自分の引き尺に合わせた箆(の)の長さ調整、矢尻の重量チョイスなどを無料で至れり尽くせり対応してくれるところもあります。単に商品そのもののタグの金額だけを見るのではなく、そうしたショップのアフターサービスや対応の丁寧さまでを含めて総合的に比較することが、買ってから絶対に後悔しない大満足の矢選びを叶えるための大切なチェックポイントですよ。
遠的矢の種類・素材と選び方

- 遠的矢におすすめのカーボン素材
- アルミカーボン製の遠的矢とは?
- ミズノの遠的矢の特徴と選び方
- イーストン製遠的矢の性能と魅力
- 遠的矢の選び方と失敗しないポイント
- 初心者におすすめの遠的矢とは
- 遠的矢を選ぶときに確認したい仕様
遠的矢におすすめのカーボン素材
遠的矢のスペックを語る上で、絶対に外せない大本命の素材が「カーボン」です。その驚異的な軽さと、どこまでもまっすぐ突き進む直進性の高さから、現在多くのトップ射手たちにこぞって選ばれています。なかでも特に注目してほしいのが、カーボン繊維の織り方や密度の違いによって分かれる「高弾性(こうだんせい)カーボン」や「中弾性(ちゅうだんせい)カーボン」を巧みに使用したモデル。これらのグレードは、弓を引く上で非常に重要な「剛性(シャフトの硬さ)」と「しなやかな復元力」のバランスが奇跡的な比率で両立されていて、60メートル先の遠い的へも矢勢を失わずに美しい放物線を描いて飛んでいってくれるのが大きな特徴です。
まず「高弾性カーボン」を採用した矢は、とにかく無駄なヨレやブレを極限まで嫌う、精密なコントロールを求める上級者の間でとても深く愛されています。離れた瞬間に箆(の)が発生させる細かな震えを驚くべきスピードでピタッと収束させ、射手の狙った通りのラインをミリ単位でなぞるように飛んでいくため、一射のミスが命取りになる本格的な競技会や国体の予選といったシビアなステージでの使用にこれ以上ない強みを発揮します。ただし、素材の特性として非常に引き締まっていて硬いため、引き尺や押し手のブレといった射手のわずかなミスも正直に矢飛びに反映されてしまうという繊細な一面や、硬い構造物に真横からぶつかったときの強い衝撃にはややデリケートという注意点もあります。
その一方で、一般的な射手やこれからステップアップしたい方に広くおすすめしたいのが「中弾性カーボン」を使った矢です。こちらは高弾性モデルに比べると程よい「しなり(遊び)」が残されているため、離れの瞬間のわずかな緩みやブレをやさしく吸収してくれるマイルドな扱いやすさが最大の魅力。矢飛びの暴れを適度に防ぎながらも、遠的競技に十分な飛距離と安定感のある矢飛びをプレゼントしてくれるので、遠的デビューを迎える方や、弓力がそこまで強くない女性の射手でもストレスなく扱える万能な素材なんです。さらにお財布にも優しい価格帯に抑えられているモデルが多く、性能の高さとコストパフォーマンスの両方を欲張りたい射手にとっても非常に心強い選択肢になりますよ。
例えば、世界的なシェアを誇るイーストン(EASTON)の「ACG」シリーズや、日本の職人技が光る国産メーカーの手がけるカーボン遠的矢などは、これらのカーボンの性質をこれでもかと活かした大人気モデルとして常に高い評価を受けています。カーボン矢は製品ごとに全体の重量バランスや硬さの指標(スパイン)、シャフトの直径が微妙に異なっていますので、自分の現在の弓力や射癖に一番寄り添ってくれるモデルを見極めることこそが、中たりを量産するための成功のチケットになりますよ。
もしカタログの数字や周りの評判だけではどれが自分に合うのか迷ってしまった場合は、試し打ち用のサンプルを置いている大きめの弓道具店さんに足を運んで、実際に自分の手で引いてみるのが一番確実でおすすめです。実際に弦に番えて放ったときの手のひらに伝わる残響や、安土へ突き刺さるまでの軌道の美しさを直接目の当たりにすることで、数字のデータだけでは決して分からない「道具との運命的な相性」がはっきりと見えてくるはず。自分のレベルや用途に合ったお気に入りのカーボン矢をぜひ見つけて、遠的競技の楽しさをさらに深く味わってみてくださいね。
アルミカーボン製の遠的矢とは?
「アルミカーボン製の遠的矢が良いってよく聞くけれど、普通のアルミ矢やカーボン矢と一体何が違うの?」と疑問に思っている方も多いかなと思います。アルミカーボン矢とは、その名前が示す通り、和装や最先端テクノロジーの世界でもよく使われる「アルミニウム」と「カーボン」という、性質の異なる2つの優秀な素材を贅沢にドッキングさせて作られたハイブリッド構造の特別な矢のことなんです。
その緻密な内部構造は、矢の芯(内側)に超精密に薄く引き伸ばされた高強度のアルミ素材の管を通し、そのまわりをぐるりと頑丈なカーボン繊維の層でしっかりと包み込むように焼き固めた二重構造が特徴。これによって、アルミ単体では成し得なかった「圧倒的な直進性の高さ」と、カーボン単体での弱点だった「衝撃への強さ(耐久性)」という、本来なら相反するはずのメリットを両レベルで完全に融合させることに成功しているわけなのです。カーボン特有の軽量で鋭い反発力のおかげで矢の初速が劇的にアップしつつも、内側のアルミ芯が矢の背骨としてどっしり機能してくれるため、離れの瞬間の箆の復元力が格段に早くなり、驚くほど素直でクリーンな射ち味を実現しているのが大きな魅力ですよ。
また、全体の重量バランスや重心設計も非常にスマートに計算し尽くされており、60メートル先、80メートル先といった遥か長距離の飛行でも、スピードが落ちずに失速しにくいという素晴らしい構造を誇っています。このおかげで、特に屋外競技場で一番の天敵となる「突風や巻き風」の影響を強く受けやすい遠的競技のシーンにおいても、風にラインを流されることなく、まるでレールの上を走るかのように射手の狙った的の中心へ向かって真っ直ぐに突き進んでくれます。重さや品番のバリエーションも非常に豊富にラインナップされているので、中学生や高校生の部活動から、一般の力強い射手まで、それぞれの弓力に応じたベストな1本をチョイスすることが可能となっています。
ただ、最新のハイテク技術が惜しみなく投入されている最高峰の競技用矢であるため、一般的なアルミ矢などに比べると、お値段の設定は少し高めに設定されている点は否めません。「最初からこんなに本格的な矢を買っても使いこなせるかな……」と、最初の一本としては少し敷居が高く感じてしまう人もいるかもしれませんね。それでも、日々の地道な練習を重ねて、これから本格的に大会での入賞を目指したり、段位の審査に挑戦したりしていきたい中級者以上の射手にとっては、自分の射のポテンシャルを何倍にも引き上げてくれる、お値段以上の価値がある究極の投資になること間違いなしの存在ですよ。
代表的な世界最高峰のモデルとしては、イーストン(EASTON)の「A/C/G(エーシージー)」シリーズや「A/C/E」シリーズ、あるいは国内の高名な弓具店がこぞってプロデュースする競技特化型モデルなどがあり、どれも長距離での極限の命中精度を最優先して設計された逸品ばかり。実際の矢選びの場面では、前述した「1813」や「1913」といった細かな品番の違いによって、シャフトの直径や最適な弓力のマッチングが変わってきますので、自分の愛用の弓の強さとの相性をしっかりお店の人と相談しながら、最高のパフォーマンスを発揮してくれる运命の相棒を選び抜いてみてくださいね。
ミズノの遠的矢の特徴と選び方
スポーツの世界で知らない人はいない日本の老舗超大手総合メーカー「ミズノ(MIZUNO)」。実は弓道の道具の製造においても、その世界に誇る高い技術力を遺憾なく発揮した素晴らしい遠的矢を開発していて、品質の高さにこだわる多くの弓道愛好家やトップ選手から絶大な支持を集めているんです。ミズノの遠的矢が持つ最大の強みは、なんと言っても「メイドインジャパンならではの精密な安定感」と「私たち日本人の体格や独特な射形に徹底的に寄り添って作り込まれた絶妙な設計思想」にあります。
ミズノの遠的矢の何よりの魅力は、国内の自社工場製造だからこそ実現できる、本当にきめ細やかな重量調整と、驚くほど贅沢なカスタマイズのバリエーションの豊富さにあります。ネットショップや店舗でオーダーする際も、自分の引き尺(矢の長さ)や日頃の弓力、さらにはちょっとした引き方のクセ(射癖)に合わせて、シャフトの仕様を自分色に細かく指定できる点が本当に大きなメリット。さらに品質の個体差(バラつき)が驚異的に少ないため、例えば6本組のセットで購入した際も、「1番の矢と4番の矢で、なぜか飛び方が微妙に違う……」なんていうストレスが一切なく、どの矢を手に取って番えても、いつでも100%同じ弾道できれいに飛んでいってくれる特長を持っています。
シャフトのメイン素材には、高強度のアルミや最先端のアルミカーボンが贅沢に採用されており、遠的で何より求められる「軽さ」をしっかり確保しつつ、安土への毎日の的中にもへこたれないタフな「耐久性」を見事にクリアしています。また、放たれた後の直進性のキープ力や、60メートル先での失速の少なさにも非常に定評があり、「会での伸び合いのエネルギーをそのまま矢勢に変えて、安定したグルーピング(的中の一箇所への集中)を作りたい!」と願う中級者から上級者の射手にとっては、これ以上ないファーストチョイスとしておすすめできる信頼のブランドですよ。
ミズノの製品から自分に合う一本を見極める際は、まずは自分の現在の正確な弓力に対して、どの品番(番手)が適正なのかをしっかり知ることからスタートしましょう。例えばお馴染みの1813や1913といったチョイスは、矢の直径や肉厚、すなわちシャフトの「硬さ(スパイン)」に直結していますので、自分の弓のキロ数や離れの離れ方のタイミングによって向き不向きがはっきり分かれます。さらに全体の重量やバランスのセッティングも緻密に計算されているため、できればミズノの特約店となっている弓道具店さんの店頭で、専門のプロスタッフさんにアドバイスをもらいながら選ぶのが一番安心ルートかなと思います。
もう一つ、ミズノ選びで絶対にこだわりたいポイントが「箆(の)の長さ」のオーダー調整です。ミズノの遠的矢はオーダー対応の幅が非常に広いので、自分の実際の引き尺に対して、安全のための余り(矢尺)を考慮したベストな長さを1ミリ単位の細かさでジャスト調整してもらうことが可能となっています。これにより、矢を番えて大三から引き分けたときの全体の重量バランスが完全に最適化され、無駄なブレを徹底的に削ぎ落とした、より高精度でブレのない究極の射を目指すことができるようになります。日本製ならではの職人のこだわりが随所に息づくミズノの遠的矢、自分に完璧にフィットした至高のセットを手に入れることで、毎日の稽古の楽しさや大会での自信が格段にアップすること間違いなしですよ。
イーストン製遠的矢の性能と魅力
弓道の世界だけでなく、世界のアーチェリー界の歴史をも牽引してきたアメリカの名門グローバルブランド「EASTON(イーストン)」。イーストンが開発する遠的矢は、地球規模の最高峰のテクノロジーと圧倒的な実績に裏打ちされた超高精度な逸品ばかりで、オリンピック選手から日本の弓道家まで、とにかく「絶対に的を外したくない」という世界中の硬派な射手たちから熱烈なリクエストを受け続けているんです。その最大の魅力は、他を寄せ付けない独自の素材加工技術と、長距離飛行を制するための計算し尽くされた設計思想にあります。
イーストンが手がける高級遠的矢の多くには、前述したハイブリッドな「アルミカーボン構造(A/C構造)」がこれでもかと贅沢に導入されています。世界屈指の高度な製法で作られたこのシャフトは、外層の高密度カーボン繊維が強烈な初速としなやかな弾きを生み出しつつ、内側のウルトラ精度アルミ芯が矢全体の歪みをシャットアウトすることで、軽さと剛性、そして何シーズン使っても曲がらない圧倒的な耐久性を極限の次元で両立しているんです。このおかげで、遠的競技の大敵である横風がビュウビュウ吹き荒れる過酷なコンディションの中でも、飛行中の軌道がほとんどブレず、まるで空中に見えない直線のレールが敷かれているかのような、直進性の高い鳥肌ものの射ち心地を体験することができますよ。
また、イーストン製のラインナップの中で日本市場向けに大定番となっているモデルが、やはり「1813」や「1913」といったお馴染みの品番たち。それぞれの番手によって矢の直径や壁の厚みがミリ単位で細かくセッティングされているため、あなたの使っている弓の強さや、引き尺に合わせた一番ストレスのない太さを自在にセレクトすることができます。例えば、1913は少しだけ太さを持たせてコシを強くしてあるため、弓力が15kgを超えるようなパワフルな弓でガツンと引いてもエネルギー負けせず、60メートル先でも抜群の矢勢と安定した的中を叩き出してくれます。一方、1813はどこまでも細く軽快に作られているので、手の小さな女性の射手や、13kg前後の弓でしなやかに引きたい方にとって、風をものともしない最高の操作性と矢飛びの軽やかさを運んでくれる万能選手として広く親しまれていますね。
そして、イーストン製の矢が世界中のシューターから神様のように信頼されているもう一つの大きな秘密が、「製品の個体差が宇宙レベルで少ない」という圧倒的なクオリティコントロールの高さにあります。同一の品番であれば、どれを測っても重量やシャフトの硬さのバラつきが信じられないくらい均一。そのため、試合の勝負どころでどの矢を弦に番えても、全く同じタイミング、全く同じ放物線で綺麗に的に吸い込まれていくという絶対的な安心感が違います。この道具に対する「100%の信頼感」こそが、プレッシャーで押し潰されそうな遠的大会の的前に立つあなたにとって、何よりも心強い最大の武器になってくれるはずです。
高性能で最先端のハイテク素材がこれでもかと詰め込まれている分、一般的な入門用のアルミ矢などに比べれば、最初のお値段のハードルは確かに少し高めのプライス設定になっています。けれど、何千射、何万射と重ねてもびくともしないタフな耐久性や、風を切り裂いて的中を量産してくれる無類のパフォーマンスを長い目で見れば、そのコストパフォーマンスは決して悪くありません。本気で競技会での上位入賞を狙う熱い部活生や、本物の道具と共に自分の芸を磨き上げていきたい中上級者の目の肥えた弓道人にとって、イーストン製の遠的矢は一度手にしたら手放せなくなる、非常に有力で最高の選択肢になることは間違いありませんよ。
遠的矢の選び方と失敗しないポイント
「よし、遠的矢を買うぞ!」と決めて弓具店さんのカタログを開いたものの、たくさんの素材や品番が並んでいて、どれを選べば正解なのか分からなくなってしまうこともありますよね。遠的矢を選ぶときは、ただお店で「一番よく飛ぶ矢をください」と頼むのではなく、あなたの今の弓力や引き方のクセ、そして主な用途に合致した一本を冷静に見極めることが、買ってから「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないための最重要ポイントになります。ここでは、初心者の方でも絶対に失敗しないための選び方のコツを、分かりやすく整理してレクチャーしますね。
まず絶対に真っ先に確認してほしいのが、「自分の実際の弓力(キロ数)」と、「矢の重さ・硬さ(スパイン値)」のバランスが正しく相思相愛になっているかどうかです。ここを間違えてしまうのが一番もったいない失敗パターン。例えば、自分の弓の力がとっても強い(16kg以上など)のに、とにかく遠くまで飛ばしたいからといって極限まで軽くて柔らかすぎる遠的矢を選んでしまうと、放たれた瞬間に矢の身が弓のパワーに負けてグニャグニャとしなりすぎてしまい(スパイン不足)、狙ったラインから大きく逸れてあらぬ方向へ飛んでいってしまいます。これとは逆に、弓の力がそこまで強くない(11kg〜12kgなど)のに、硬くてがっしりした重い矢を合わせてしまうと、弓の復元力が矢の重さに負けて失速してしまい、飛距離が全然足りずに的の手前の床に届かない……なんていう切ない結果を招いてしまいます。弓道具店さんで購入する際は、自分の引き尺のときの正確な弓力の数値をスタッフさんに伝えて、適正なスパイン対応表と照らし合わせながら選ぶのが大原則と覚えておいてくださいね。
次にしっかり吟味したいのが、矢の「素材と内部構造」のチョイスです。遠的矢の世界には、大きく分けて「アルミ製」「カーボン製」「アルミカーボン製」の3つのメジャーなタイプが存在します。もしあなたが「まずは遠的の感覚を掴みたい」「予算をできるだけ抑えたい」というコスト最優先のステージであれば、手頃な値段で手に入りやすくて扱いも気楽なアルミ製の矢がファーストステップとして向いています。その一方で、「風に負けない圧倒的な直進性が欲しい」「試合で勝てる本気の精度が欲しい」と願う本格派のあなたなら、値段は少し張りますがカーボン製やアルミカーボン製を選ぶのが絶対に正解。特に、横風が吹き荒れる屋外の遠的場では、軽さとシャフトの芯の強さをハイレベルで両立したアルミカーボン製の矢が、今や多くの大会で圧倒的なシェアを獲得しているほどの人気を誇っています。
また、絶対に安全面において妥協してはいけない要素が、「箆(の:シャフト)の長さ」のセッティングです。遠的矢は近的矢よりも細くて軽いため、引き忘れて引きすぎてしまったときに、矢が短すぎると弓の内側に矢尻がポロッと落ちてしまう「矢こぼれ」を引き起こし、そのまま大暴発して自分の手や弓を大怪我させてしまうという大変危険な事故に繋がりかねません。かと言って、安全マニアになりすぎて矢の長さを必要以上に長く残しすぎてしまうと、その余分な長さのぶんだけ矢全体の重量が増してしまい、せっかくの遠的矢の最大の強みである「軽さ」が失われてコントロールが難しくなってしまいます。必ず道場で自分の正しい「引き尺(口割りまでしっかり引いたときの長さ)」を先輩や先生に正確に計測してもらい、そこに安全圏としてのプラス5cm〜6cm前後の余裕(矢尺)を持たせた、あなたにとっての黄金の長さをしっかり割り出してからカットしてもらうようにしましょうね。
加えて、意外と見落とされがちなのが「番手(品番)の細かな違いによるフィーリングの変化」です。前述した1813や1913といった数字の違いは、同じアルミカーボンという同じ素材を選んだとしても、直径の太さや手元に伝わる重量バランスのニュアンスがかなり変わってきます。カタログのスペック表だけで機械的に決めてしまうのではなく、もし可能であれば弓具店さんの店頭で実際に同じ番手のサンプルを触らせてもらったりして、自分の手の内の収まりの良さや、引いたときのおさまりのフィーリングにも意識を向けてみると、より愛着の湧く运命の一本に出会える確率がグッと上がりますよ。
そして最後に、購入した後の「アフターサービスや、1本単位での補修・追加注文にショップが対応してくれるかどうか」も、地味ですがとっても大切なチェック基準になります。遠的競技の練習をしていると、どうしても安土の奥の構造物に当たって羽がボロボロに傷ついてしまったり、万が一矢を紛失してしまったりすることだってありますよね。そんなときに、同じスペック、同じデザインの矢を「1本だけ追加で補充注文できますよ」と快く対応してくれる信頼の厚い弓道具店さんで購入しておけば、万が一のトラブルのときもセット丸ごと買い替える必要がなく、最低限のコストで末長く相棒を愛用していくことができます。これらのポイントを一つずつ丁寧にクリアしていけば、あなたのこれからの遠的ライフを最高に輝かせてくれる、後悔ゼロの素晴らしい遠的矢セットに必ず出会うことができますよ。
初心者におすすめの遠的矢とは
「近的の道着姿には慣れてきたけれど、今度初めて遠的の練習に誘われちゃった!でも、初心者の私は一体どんな矢を最初に買い求めればいいんだろう……」と、目の前に並ぶたくさんの弓具を前に、ちょっぴりドキドキしながら悩んでいる方も多いかなと思います。遠く離れた60メートル先の的に向かって、初心者の方が気負わずにまっすぐ気持ちよく矢を飛ばすためには、上級者が使うような超高価でシビアな最高峰モデルをいきなり選ぶ必要はまったくありません。初心者のあなたが最初に手にするべき最優先のコンセプトは、ズバリ「全体の重量が軽くて素直に飛んでくれて、万が一のときのお手入れや買い足しも気楽にできる、スタンダードでタフなモデル」を選ぶことです。
この条件にこれ以上ないくらいぴったりハマる具体的なおすすめ素材が、昔から多くの先輩たちが入門用として愛用してきた「高品質なアルミ素材の遠的矢」です。アルミ矢の一番の良さは、なんと言ってもその「扱いやすさ」と、お小遣いや部活の予算の中でも無理なく揃えられる「圧倒的なお値段の手頃さ」にあります。例えば、世界的な定番ブランドであるイーストン(EASTON)の「1813番」のアルミ遠的矢などは、初心者に最適な軽さをしっかり確保しつつも、アルミならではの一定の頑丈さを備えているため、矢飛びが本当に素直で、自分の射形の良し悪しをまっすぐに教えてくれる最高の教科書のような存在。軽い力でも驚くほどすうっと遠くまで伸びやかに飛んでいってくれる設計になっているので、初めて遠的場に立ったときでも「あ、私の力でもちゃんと60メートル先の的に届いた!」という、ものすごく嬉しい成功体験や感動を早い段階で味わいやすいメリットもあるんですよ。
もし、「最初からもう少しだけ性能にこだわって、風に流されにくい本格的な矢で練習を始めてみたいな」という少し欲張りでモチベーションの高い方であれば、アルミカーボン構造のファーストステップ向けのエントリーモデルを選択肢に入れてみるのも大いにアリかなと思います。このハイブリッドタイプは、内側のアルミ芯のまっすぐな安定感と、外側のカーボン繊維の強靭なしなりを良いとこ取りした贅沢な構造になっているので、道場特有のちょっとした横風に煽られても軌道がブレにくく、より高い精度での中たりを優しくサポートしてくれます。ただし、アルミカーボン製になるとお値段のタグが少し高くなってしまうので、自分のこれからの練習の頻度や、お財布の予算とじっくり相談しながら現実的なバランスで選んであげるのが一番ハッピーな方法ですね。
それから、初心者の時期に道具を選ぶ上で何よりも心に留めておいてほしい基本の心構えが、「壊してしまったときの補充のしやすさ(入手のしやすさ)」を重視すること。まだ遠的特有の、近的よりも少し上を狙う高めの仰角(あおぎかく)のコントロールに慣れていないうちは、矢を安土の手前の地面に激しくワンバウンドさせてしまったり、的の木枠にガツンとぶつけてしまったりして、大切な矢の羽を傷つけたりシャフトを痛めてしまったりすることがどうしても起こりやすいものです。そんなときに、日本中のどこの弓具店さんでもすぐに在庫を置いていて、1本単位から同じ仕様のものを簡単に買い足すことができる普及型のスタンダードモデルを選んでおけば、お財布に余計な大ダメージを与えることなく、いつでも万全の体制に直して練習をリスタートすることができますもんね。矢のカタログスペックの高さだけに目を奪われるのではなく、「今の自分が一番のびのびと気兼ねなく使い続けられるか」という優しい視点を忘れずに、あなたを次のステージへと誘ってくれる素敵なファースト遠的矢を楽しく選んでみてくださいね。
遠的矢を選ぶときに確認したい仕様
遠的矢をいざ購入するぞとなったら、ショップの注文画面やオーダー用紙に書かれているいくつかの重要な「仕様(スペック)」の中身を、単に「よく中たりそうだから」という雰囲気で流さずに、一つひとつ細かく確認していく作業がとっても大切になります。ここでは、自分の射を最大限に活かすために、絶対に注文前にダブルチェックしておきたい具体的な確認ポイントについて、分かりやすく紐解いて解説していきますね。
まず、何が何でも一番最初にチェックボタンを確認してほしい最重要仕様が、シャフトの「スパイン(矢の硬さの指標)」です。矢の細い管というのは、弦から放たれた瞬間に、弓の強力な復元力によって実は目にも留まらぬ速さで左右に「しなり」ながら飛び出していくという不思議な特性(アーチャーズパラドックス)を持っています。この硬さの度合いが自分の弓のキロ数に対して硬すぎると、離れのときに箆が十分にしなってくれずに矢の飛び出しが直線的になりすぎて、的の左側にそれやすくなってしまいます。逆に、自分の弓に対してスパインが柔らかすぎる矢を選んでしまうと、今度は放たれた瞬間に過剰にグニャグニャとしなりすぎて暴れてしまい、いつまで経っても飛行軌道がまっすぐ安定せずに狙いが定まらない最大の原因になってしまうんです。お店に置いてある「自分の弓のキロ数に対する適正スパイン算出表」を必ず熟読して、ベストな数値のモデルを選択するのがすべての基本中の基本になりますよ。
次に、同じくらい飛行ラインを左右するのが「矢の総重量(グラム数)」の確認です。長距離を移動する遠的競技では、少しでも空中での失速を防ぐために、矢の自重は軽ければ軽いほど初速が稼げて放物線の頂点を低く抑えられるので圧倒的に有利になるのですが、ただ軽ければ軽いほど良いかというとそう甘くないのが自然のフィールドの難しいところ。あまりに軽すぎる矢は、屋外の道場でちょっとした横風や巻き風が吹いた瞬間に、木の葉のようにふわふわと軌道を流されてしまうという手痛いデメリットを抱えることになります。かと言って、風に負けないようにと重すぎる矢をチョイスしてしまうと、今度は的まで届かせるための推進力が足りなくなって失速を招いてしまいます。このため、自分の弓のキロ数と、その道場の風の吹き方のクセ(屋内か屋外か)に応じて、一番バランスの良い「中間のちょうどいい重さ」をしっかり見極めて指定してあげましょう。特に、弓力がまだそこまで高くない方であれば、平均よりも少し軽めの重量設定のシャフトを選んであげることで、肩に無駄な力みを入れずとも、楽に綺麗な弾道で60メートル先まで矢を届かせることができるようになりますよ。
さらに、あなたの射のスタイルを決定づける「シャフトの素材の違い」も絶対に見逃せないコアな仕様変更ポイント。現在の日本の弓道界における遠的矢の素材の主流は、コストパフォーマンスに優れた「アルミ」、軽さと強靭な復元力を誇る「カーボン」、そしてその2つのいいとこ取りをした最高峰の「アルミカーボン」の3つの勢力に分かれています。部活に入ったばかりの学生さんや、まずは低予算で遠的セットを揃えたいというライト層にはアルミ素材が文句なしにマッチしますし、大会での勝利や一生モノの最高の精度を追い求めたい本格志向の中上級者の方なら、最先端のカーボンやアルミカーボンといったプレミアム素材が最高の相棒になってくれます。特にアルミカーボン素材は、風を切り裂く圧倒的な直進性と、何万射しても曲がらない驚異の形状キープ力が期待できるので、本気で上を目指すなら一度は使ってみたい憧れの仕様ですね。加えて、忘れてはならないのが、自分の矢を彩る「羽(フレッチング)の形状や材質」や「矢尻(ポイント)の重量バランス」といった細かなディテールです。羽の面積が大きければ空気中で矢の姿勢を素早くまっすぐに正してくれる安定感が手に入りますが、そのぶん空気抵抗が増して飛距離が出にくくなりますし、逆に小さめの羽にすればスピード感あふれる鋭い矢勢が手に入りますが、離れのちょっとした緩みをカバーしてくれなくなるといった、表裏一体の面白い特性があるのですよ。飛行中の軌道の美しさを極めたい遠的だからこそ、こうした細かなバランス設計に世界中で定評のある信頼の一流メーカーの仕様を選ぶことが、最終的な結果や満足のいく中たりに直結していきます。あなたの現在の経験レベルや引き尺、そして目指したい理想の射型に応じた各仕様を、一つひとつ宝探しのように丁寧に吟味して選ぶことで、無駄のない最速の上達と、道場に立つたびにワクワクするような最高の満足感を手に入れてみてくださいね。
遠的矢の基本と選び方を総括して理解する
- 遠的矢は、60メートルや80メートルといった長距離射をターゲットに開発された、極限まで軽量で細身のシャフトが特徴の矢
- 普段の練習で使う近的矢に比べて、空気の抵抗をどこまでも抑えるために直径を細くし、羽の面積なども小さめに洗練された専用設計
- 矢のメイン素材には、近代弓道テクノロジーの結晶である強靭な「カーボン」や、ハイブリッドな「アルミカーボン」が多く使われる
- 代表的な番手である「1813」は細身で軽量なため風を受け流しやすく、「1913」は程よい太さと剛性があり全体の安定感が抜群に高い
- 自分の「弓力(キロ数)」に見合った適正な矢の重さと硬さを選ぶことこそが、遠的で失速せずに中たりを量産するための最大の鍵
- 遠的矢を近的の道場で使うことはルール上可能だが、初速が出すぎて的枠を痛めたり、薄いシャフトの破損リスクが高まるので制御に注意
- アルミニウムの芯にカーボンを巻きつけた「アルミカーボン製」は、何万射しても絶対に曲がらない高い耐久性と無類の命中精度を両立
- 世界中で支持される「イーストン(EASTON)製」は、シャフト1本ごとの重量や硬さの個体差が宇宙レベルで少ない、最高峰の高品質クオリティ
- 日本が誇るスポーツブランド「ミズノ(MIZUNO)製」は、私したち日本人の体格に合わせた設計で、引き尺に応じた1mm単位の細やかなオーダー対応が大きな魅力
- 矢を新調する際は、自分の弓の強さに合わせた「スパイン(シャフトのしなり硬さ)」と「全体の重量バランス」の確認が絶対に必須
- まだ仰角のコントロールに慣れていない遠的初心者には、お財布に優しく万が一の破損時も補充がしやすい、軽量なアルミ製の矢がファーストチョイスとしておすすめ
- 同じ素材の矢であっても、「1813」や「1913」といった番手の違いによって、放たれた後の矢飛びの鋭さや手の内の収まりの相性が大きく変わる
- 最先端の「カーボン素材」は、離れた瞬間の箆の震えを驚異のスピードで復元させ、はるか遠距離のターゲットに対してもブレない直進性能をいかんなく発揮
- 遠的矢の一般的な市場の価格帯は、普及型のアルミ矢から高級コンポジット矢まで含めて、1本あたりおおむね1,500円〜4,000円程度が主な目安
- コストパフォーマンスを本気で重視するなら、単なる購入時の値段の安さだけでなく、パーツが壊れた際のお店の「補充性」や長年曲がらずに使える「耐久性」までしっかりチェックするのが賢い選び方

