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弓道を熱心に続けていると、周囲の先輩や先生たちが使っている道具を見て、「自分もそろそろ、弓道の竹弓はいつから使い始めるのがベストなのかな?」と考える瞬間が必ず訪れますよね。何段くらいになったら竹弓を購入するとよいのか、まだ的中が不安定な初心者でも竹弓を扱えるのかなど、ステップアップの移行タイミングに迷うことは全く珍しくありません。特に、竹弓はガラス繊維などでできた合成弓と違ってデリケートな天然素材を使用しているため、季節ごとの管理の難しさや、竹特有の柔らかいしなり・反発力を考慮する必要があります。そのため、早めに竹弓へ移行するメリットや、段位に関係なく使っても大丈夫なのかなど、正しい知識を持って選ぶことがとても大切になりますよ。
この記事では、竹弓の持つ素晴らしい特徴や失敗しない選び方、段位ごとのリアルな移行の流れを詳しく解説しますね。また、竹弓を実際に引く前に絶対に知っておきたい注意点や、気になる竹弓の値段の相場はどのくらいなのか、購入時に後悔しないポイントについても深く触れていきます。はじめての竹弓はどれが良いのか、日々の正しいメンテナンス方法や寿命を長持ちさせるコツも紹介するので、竹弓の購入を本格的に検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
さらに、道場の指導者の意見をどのタイミングで聞くべきかどうか、純竹弓とカーボン入り竹弓の決定的な違いとは何か、日頃の管理のしやすさの比較についても詳しく解説します。竹弓は一本ごとに育った環境や職人の癖によって特性が異なり、あなたの体格や弓力に適切なものを選ぶことが何より重要です。せっかく買った竹弓をすぐに壊してしまわないよう、竹弓を買ってばかりのときに絶対に注意すべき初期の扱い方も紹介しているので、竹弓選びで失敗しないための実践的な知識をここで一緒に身につけていきましょう。
「竹弓はいつからでもOK?私にはまだ早すぎる?」と考えている人に向けて、選び方や購入のポイントを総合的に解説するので、これから憧れの竹弓を使ってみたいと考えている方はぜひ最後までご覧くださいね。
この記事のポイント
- 竹弓を使い始めるのに適した段位の目安や、自分に合った移行のタイミングがすっきり理解できる
- 竹弓と合成弓(グラス・カーボン)の構造的な違い、それぞれのメリット・デメリットを学べる
- 天然素材ならではの正しい管理方法や、成り(形)を美しく保つ日頃のメンテナンスの重要性がわかる
- 竹弓のリアルな価格帯や、購入時に指導者や弓具店と上手に対話するポイントがしっかり把握できる
弓道の竹弓はいつから使い始めるのがベスト?

グラスファイバー弓やカーボン弓は頑丈で扱いやすいですが、やはり弓道のひとつの到達点として「竹弓」への憧れは尽きないですよね。でも、周囲の目や『まだ下手なのに生意気だと思われないかな…』という不安もあるかと思います。まずは一般的な道場での流れや、移行期の注意点について具体的に見ていきましょう。
- 何段から竹弓を使うとよい?一般的な流れ
- 竹弓は初心者でも使える?早めの移行のメリット
- 合成弓との違いとは?竹弓の特徴と選ぶ基準
- 竹弓は段位に関係なく使ってよいのか
- 指導者の意見を聞くべき?竹弓選びのポイント
- 竹弓を使う前に知っておきたい注意点
何段から竹弓を使うとよい?一般的な流れ
弓道において、合成弓から竹弓への移行時期はそれぞれの段位や個人の練習環境、技量によって異なりますが、一般的には参段(3段)から四段(4段)にかけてのタイミングで本格的に移行するケースが最も多いとされています。この時期に多くの弓道家が竹弓を使い始める理由は、基本的な射法八節が身体に染み込んで技術が安定し、道具のコンディションの変化に気づく余裕(管理能力)が備わってくるからなんですね。
ただし、竹弓を使用するタイミングにルール上の明確な決まりはなく、もっと早い段階からマイ竹弓を使用することもシステム的には可能です。実際、指導者によっては「初心者のうちからあえて竹弓の柔らかい引き味に触れさせることで、無駄な力みに頼らない正しい弓の引き方や美しい姿勢を最初から身につけやすい」という英才教育的な意見を持つ先生もいますよ。一方で、竹弓は生きていく天然の竹を組み合わせて作られているため、季節の変わり目などにカタチが変わりやすく、扱いに慣れるまでは弦を張るだけでも一苦労するほど手間がかかるのも紛れもない事実です。そのため、多くの学校の部活動や大人の初心者教室では、まずは雨の日でもメンテナンスフリーで引けるグラスファイバー弓やカーボンファイバー弓でしっかりと基礎の筋力と技術を習得し、ある程度自分の矢束が安定して段位が上がった後に竹弓へ移行する流れが王道として推奨されているわけです。
また、全日本弓道連盟が主催する地方審査や中央審査の場面において、上の段位になればなるほど竹弓が深く好まれる傾向にあることも、移行時期を決める現実的な要素の一つになっています。特に四段や五段、さらには称号(錬士など)の審査を目指す段階になると、審査員は射技の正確さだけでなく、伝統的な道具をいかに美しく使いこなしているかという「品格」や「体配」も重視するようになります。そのため、指導者の先生方から「次の四段審査に向けて、そろそろ竹弓に馴染んでおきなさい」と背中を押される形で選択するよう勧められることが多く、一定の段位に達すると周囲からの勧めもあって自然と移行するケースが増えてきますよ。
いずれにしても、竹弓を使い始める最終的なタイミングはあなた自身の意志や弓道への向き合い方による部分が大きく、必ずしも「〇段でなければ絶対に買ってはいけない」と頑固にこだわる必要はありません。技術のさらなる向上を目指し、これからも弓道を一生の趣味として長く続ける覚悟が決まったのであれば、段位を問わず竹弓を相棒に選ぶ選択肢も十分に素晴らしいものだと思います。ただし、竹弓は一本一本が日本が誇る弓師(ゆみし)の手仕事による芸術品であり、それぞれの個性を理解して育てる必要があります。道場の信頼できる師範や弓具店の専門家の助言をじっくり参考にしながら、自分の現在の技量に寄り添ってくれる弓を見つけることが大切ですね。
竹弓は初心者でも使える?早めの移行のメリット
「まだ級位だし、的中も全然なのに竹弓が欲しいなんて言ったら笑われちゃうかも…」と悩む必要は全くありませんよ。結論から言うと、竹弓は初心者の方でも問題なく使用できます!ただ、多くの人が最初は壊れにくい合成弓(グラス・カーボン弓)からスタートし、ある程度道具の扱いを学んでから移行するのが一般的になっているだけなんです。適切な道場の環境と、良きアドバイザー(先生や先輩)のサポートさえあれば、初心者が早い段階から竹弓を引くことには、実は隠れた大きなメリットがたくさんあるんですよ。
まず、早い段階から竹弓を使う最大のメリットは、合成弓の強烈な反発力に頼らない、身体の骨組みを活かした自然で美しい引き方(射形)を最初から習得できることです。グラスやカーボンの弓は非常に弾力性が強く、どんなに雑に引いても弓が勝手に元に戻って矢を飛ばしてくれますが、その代わり腕力で無理やり引く悪癖がつきやすいというデメリットもあります。それに対して竹弓は、引き分けるにつれて身体のラインに吸い付くようにしなやかに曲がってくれるため、無駄な腕の力みを自然と抜いて、背中や胸の開きの力(骨格)で弓を受け止める感覚が養われやすいんです。また、竹弓が放つ「パシッ」という澄んだ美しい弦音(つるね)や、離れの瞬間に手に伝わる衝撃の少なさは格別で、弓道本来の奥深い身体感覚を五感で学びやすいという点も初心者にこそ味わってほしい魅力かなと思います。
一方で、初心者にとっての最大の壁は、竹弓の「繊細な管理の難しさ」にあります。手入れを怠ったり、湿った場所に放置したりすると、弓の形(成り)が左右にねじれてしまい、最悪の場合は引いている最中に弓が裏返ってしまう(反転する)という大きな破損トラブルのリスクがありますよ。特に日本の四季による気温や湿度の変化に敏感なため、練習前の正しい弦の張り方や、使用後の成りのセルフチェックといった最低限の座学的な知識が求められます。このような点から、「初心者がいきなり独学で竹弓を扱うのは危険」と言われがちなので、もし早い段階で使用したい場合は、必ず道場の先生の目の届く範囲で扱い方を教わりながら引くことが絶対条件になります。
また、竹弓は合成弓に比べてお値段が高く、一度購入すると長さや強さ(弓力)を後から調整して買い替えるのが経済的にも大変という現実的なポイントもあります。初心者のうちは、半年から1年で引ける強さが2キロ〜3キロとどんどん強くなっていくことが多いため、せっかく高価な竹弓をジャストサイズで買っても、すぐに軽すぎて使えなくなってしまうという勿体ない事態になりがちなんです。そのため、自分の成長スピードや筋力の安定度を見極めるためにも、やはり経験者のアドバイスを受けながら慎重に検討するのが確実ですね。
結論として、技術の正しいステップアップや弓道の本質的な楽しさを深く理解するという観点から、初心者が早めに竹弓へ挑戦することには絶大なメリットがあります。ただし、その挑戦を成功させるためには、道具を大切に育てる丁寧な心構えと、道場でのしっかりとした指導・サポートを受ける準備が不可欠ですよ。
合成弓との違いとは?竹弓の特徴と選ぶ基準
そもそも、普段使っている合成弓と竹弓って、具体的に何がそんなに違って、何を基準に選べばいいのでしょうか。素材の構造からくるはたらきや個性の違いを知っておくと、カタログを見る目がガラリと変わりますよ。ここではそれぞれの明確な特徴を整理し、あなたが選ぶ際の間違いない基準を詳しく解説しますね。
[Image diagram contrasting the cross-section structure of a synthetic fiberglass/carbon bow and a traditional Japanese bamboo bow]
まず竹弓の最も際立った特徴は、天然の竹と木材(ハゼの木など)を組み合わせ、何層ものパーツを職人が接着して一本ずつ完全なる手作りで仕上げている点です。工業製品のように均一ではないため、たとえ同じ強さ(キロ数)の表記であっても、引き始めの柔らかさや、会(かい)に到達したときのがんばり具合など、一本ごとに全く異なる「生き物のような個性」を持っています。そして最大のはたらきとして、射手の引き方の癖や日頃のお手入れの仕方に合わせて、弓の形そのものがあなた専用にじわじわと変化(成長)していくという特徴があります。竹の優れた衝撃吸収性のおかげで、離れの瞬間に手首や肘にかかる負担が非常に少なく、鋭い矢勢を出しながらも身体に優しいのが長所です。その反面、湿度や温度の乱れに弱く、弦の張りっぱなしや雨の日の放置は成りの崩れに直結するため、まるでペットを飼うような細やかなお世話の愛情が必要になりますよ。
対してグラスファイバー弓やカーボンファイバー弓に代表される合成弓は、化学素材のシートを芯材に挟み込んでカチッと成形された現代のテクノロジーの結晶です。最大のメリットは、とにかく圧倒的に頑丈で壊れないこと!どんなに雨が降ろうが、真夏の部室に放置しようが、成りが歪むことはほぼありません。一本ごとのクオリティが完璧に均一でメンテナンスが非常にイージーなため、的中を安定させる基礎トレーニングにこれ以上ないポテンシャルを発揮してくれます。お値段が竹弓に比べてとてもリーズナブルなのも魅力的なポイントですね。ただし、素材が硬い分、離れの衝撃がダイレクトに腕に響きやすく、長くたくさん引き続けると関節を痛めやすいという側面もあります。
これを踏まえて竹弓を選ぶべき基準は、現在の段位だけでなく、あなたが「これから弓道とどういう風に付き合っていきたいか」というライフスタイルが大きな判断材料になります。これから何年も弓道を愛好し、段位の審査を真剣に受けて、道具の手入れも含めた奥深い様式美をトータルで楽しみたいと感じているなら、間違いなく竹弓を選ぶ価値がありますよ。日頃の丁寧なワイプやお部屋の湿度管理の手間すら、愛着としての喜びに変わるはずです。一方で、「仕事や学校が忙しくて毎日のように細かいメンテナンスをする余裕がない」「まずは道具の機嫌を気にせず、がむしゃらに的中の数を重ねる練習がしたい」という段階であれば、今のところは合成弓の方があなたの強い味方になってくれるでしょう。
竹弓は段位に関係なく使ってよいのか
ネットの掲示板などで「竹弓は四段から」といった書き込みを見て、気後れしてしまっている人もいるかも知れません。でも安心してください。竹弓の使用は、公式の規約や段位によって制限されるような性質のものは一切ありませんよ!先ほどお話しした通り、一般的には参段や四段になってから先生に勧められるケースが多いですが、これはあくまで「これくらいの段位になれば、道具を壊さずに扱える技術と知識のベースが身についているだろう」という道場内での大まかな目安・習慣に過ぎないんですね。実際には、あなたが使いたいと思ったタイミングであれば、段位に関係なく竹弓を私物として選択して全く構いません。
あえて段位が低いうちや、早い段階から竹弓を自分の相棒にするメリットとしては、何と言っても「当てにいく雑な射癖(しゃへき)」がつくのを綺麗に防げる点が挙げられます。合成弓は非常にタフで反発力が強いため、手の内で無理やり弓をひねったり、体幹がグラグラした状態で引いてもそれなりに的の方向に矢を飛ばしてくれますが、これだと上の段位で通用する綺麗な射形が身につきにくいんですね。それに対して竹弓は非常に素直でデリケートなので、引き手のバランスが左右で少しでもズレていたり、手の内の押し方が正しくないと、弓のカタチが目に見えて歪んだり、矢飛びが露骨に乱れて教えてくれます。つまり、道具そのものがあなたの射の先生になって、無理な力を入れずに自然な骨組みで引く正しい射法へと導いてくれるわけです。この丁寧な対話の経験は、初心者にとって何物にも代えがたい上達のショートカットになりますよ。
ただし、重ね重ねになりますが、段位が低いうちから使う場合は「管理の自己責任」が伴います。竹は夏場のジメジメした湿気を吸うと一気に柔らかくなってパワー(弓力)が落ちてしまいますし、冬場に乾燥しすぎた部屋に置いておくと、引いた拍子にパキッと割れてしまうこともあります。毎日練習が終わるたびに弓の湾曲(成り)をチェックし、変な歪みが出ていないかを見極める目を養わなければなりません。また、合成弓のように何年も弦を張ったまま部室のラックに放置するような扱いは絶対に厳禁です。こうした細かなケアの習慣を覚えるのが大変なため、「最初の弓は合成弓にしておきなさい」とアドバイスされることが多いんですね。
ですので、「段位に関係なく使っていいか?」という問いの答えは、イエスであり、同時に「道具へのリスペクトを持てるなら大歓迎」ということになります。もし、あなたが級位や初段であっても、道具を一つの生き物として大切に扱い、毎日欠かさず状態を見てあげる覚悟があるなら、ぜひ勇気を出して竹弓の世界に飛び込んでみてください。独断で進めるのではなく、道場の頼れる先生方に「竹弓に挑戦してみたいので、管理の仕方を教えていただけますか?」と一言相談してから購入に入ると、周囲も快く応援してくれてトラブルも防げますよ。
指導者の意見を聞くべき?竹弓選びのポイント
初めての竹弓選びにおいて、「自分のセンスだけでネット通販でポチッと買う」のは、実は一番失敗しやすいパターンなので絶対に避けてほしいなと思います。竹弓を購入する際は、あなたが所属している道場の指導者の先生の意見を事前に聞くことが、本当に信じられないくらい重要になりますよ!これは単なる武道的な縦社会のマナーという話だけでなく、あなたの体格や引き方の癖に本当にマッチした弓と出会うための、最も確実な防衛策だからなんです。
なぜなら、前述の通り竹弓には工業製品のような均一スペックが存在せず、同じ弓師が作った同じ「13キロ」の弓であっても、使われている竹の性質や削り方によって、引き味が「驚くほどガチガチに硬い弓」もあれば「どこまでも優しくしなってくれる弓」もあるからです。経験の浅いうちは、弓具店で弓を実際に素引きしてみても、その個性が自分の射癖に対して良いはたらきをするのか、それとも悪癖を悪化させてしまうのかを見極めるのがとても難しいんですね。長年あなたの射を後ろから見守ってくれている指導者の先生であれば、「君の手の内の押し方の癖なら、この弓師のこういう成りの弓が一番馴染むよ」とか、「君は引き分けで肩が上がりやすいから、カーボン入りの少しカチッとした竹弓から始めた方がフォームが崩れないよ」といった、あなた専用の的確なオーダーメイドのアドバイスをくれるはずです。
また、弓力(キロ数)の決定についても、指導者の見立ては絶対に必要になりますよ。現在あなたが「14キロのカーボン弓」を引いているからといって、そのまま「14キロの竹弓」を買うと、大三(だいさん)や引き分けの段階で『えっ、こんなに重いの!?』と衝撃を受けるケースが多々あります。竹弓は天然の弾力があるため、引き込んでいく後半(会)の手前でのエネルギーの詰まり方が合成弓とは全く異なります。逆に、新弓のうちは引いているうちにだんだん竹がヘタってきて、キロ数が1〜2キロ自然と落ちていくことも織り込んで選ばなければなりません。こうした「竹の経年変化の計算」は、何本もの竹弓を使い潰してきた指導者や、信頼できる老舗弓具店の専門スタッフのアドバイスがなければ、なかなか素人では判断がつかないポイントですよね。事前に相談しておけば、先生のコネクションで状態の良い中古の竹弓を安く譲ってもらえるチャンスに恵まれることもありますよ。
さらに、事前に指導者に相談しておく最大のメリットは、購入後の「成りの調整(火入れや歪みの修正)」を道場で手伝ってもらいやすくなることです。新弓の竹弓はまだ形が安定していないので、最初の数ヶ月は引くたびにカタチがグニャグニャと変わります。このときに、独断で買った道具だと先生も手を出しにくいですが、事前に相談して一緒に選んだ弓であれば、「どれ、ちょっと成りを直してあげよう」と、熟練の技術でカンカンと目の前で調整のお手本を見せてくれる心のこもったサポートを受けやすくなります。もちろん、最終的な引き味の好みはあなたの手のひらの感覚がすべてですが、高いお買い物で絶対に失敗しないための羅針盤として、まずは先生に「そろそろ竹弓を考えているのですが、どんな弓が私に合いそうでしょうか?」と、ワクワクした気持ちで相談の第一歩を踏み出してみるのが一番スマートな選び方ですよ。
竹弓を使う前に知っておきたい注意点
さあ、いよいよ竹弓ライフをスタートするにあたって、あなたが最初に絶対にやってはいけないNG行動や、合成弓の感覚のままだと一発で弓を壊してしまう落とし穴について、徹底的に予習しておきましょう!竹弓は正しい知識を持って愛してあげれば、何十年、それこそ親から子へと受け継いで使えるほどの長寿命を持っています。引く前に頭に叩き込んでおきたい超重要な6つの注意点をご紹介します。
1. 湿度と温度の管理を徹底する(車内放置は絶対厳禁!)
竹弓は常に呼吸をしている天然のデリケートな素材です。日本の夏のジメジメした湿気を吸うと、竹の繊維がふやけて柔らかくなり、弓力がガクンと落ちてしまいます。逆に冬場のエアコンの風などで乾燥しすぎると、柔軟性が失われて引いた瞬間にバキッと割れる原因になりますよ。最も危険なのが、夏の練習帰りに「弓を車の後部座席やトランクに置きっぱなしにしてランチに行く」こと!灼熱の車内に放置すると、竹を貼り合わせている伝統的な接着剤(膠:にべ)や現代のエポキシ樹脂が熱でドロドロに溶けてしまい、引いた瞬間にすべてのパーツがバラバラに剥離(はくり)して一発で廃品になってしまいます。保管は必ず、風通しの良い日陰のお部屋を意識してくださいね。
2. 買いたての「新弓(しんゆみ)」はすぐに満開まで引かない
弓具店からおうちにやってきたばかりの新品の竹弓は、まだ弓のカタチに素材が慣れておらず、いわばガチガチに緊張している状態です。これをいきなり会の段階までグイグイとフルパワーで引き絞ってしまうと、竹の繊維がびっくりして悲鳴を上げ、不均等に変形したり折れたりしてしまいます。最初の1〜2週間は、矢を番えずに「素引き(すびき)」で、それも半分くらいの長さ(大三から引き分けの入り口程度)まで優しく引いては戻し、少しずつ竹の細胞に『これから弓のカタチに変形するよ』と覚え込ませる「慣らし運転」のステップが絶対に必要になりますよ。ここを我慢できるかが、弓を長持ちさせる最大のコツです。
3. 弦を張る前と、練習後に必ず「成り(形)」を顔にあてて目視チェックする
竹弓は引くたびに、そして置いておくだけでもわずかにカタチが変化します。弦を張る前に、弓の上下の湾曲のバランス(鳥打ちや姫反りのカーブ)が綺麗に出ているか、弦を張った後に「弦が弓の真ん中(芯)をきちんと通っているか」を、弓の端から覗き込んで必ず目視確認してください。もし弦が左右のどちらかに大きくズレたまま無理に矢を放ってしまうと、離れの強烈なねじれ衝撃で弓が「ゴロン!」とひっくり返り、大破損してしまいます。使用前後にお肌のスキンケアをするように、弓の健康状態を毎日観察してあげるのが竹弓ユーザーの正しいお作法ですよ。
4. 弦(つる)の硬さと張り加減に最新の注意を払う
合成弓であればどんな頑丈な弦を使っても平気ですが、竹弓は弦の性質がそのまま弓の寿命に直結しますよ。購入してしばらくの間は、弓の形を安定させるために伸び縮みの少ないしっかりした合成弦(響や天弓など)を使い、弓の癖が落ち着いてきたら、伝統的な「麻弦(あさづる)」に切り替えるのが推奨ルートです。麻弦は適度な伸縮性で竹弓のしなりをやさしく受け止めてくれるため、弓が痛みにくく、最高の弦音を響かせてくれます。また、弦を張ったときの弓と弦の間の隙間の広さ(弦高:つるだか)が手のひらの幅(約15cm前後)を保てているか、こまめに確認して弦輪を調整しましょうね。
5. トラブルが起きたら自分で接着せず、専門の弓師に即入院させる
長く使い込んでいると、竹の表面に細かな「ササクレ」ができたり、パーツの境目にわずかな隙間(剥がれ)が見つかることがあります。「これくらいならアロンアルファでくっつければいっか!」と素人判断で家庭用接着剤を流し込むのは絶対にNGですよ!竹弓の内部にかかる圧力は数百キロに及ぶため、間違った固定をすると歪みが固定されて二度と使えない弓になってしまいます。少しでも浮きや異音(引いたときにピキッと音がするなど)を感じたら、すぐに道場の先生に見せるか、購入した弓具店を通じて専門の弓師に入院させて修理を依頼するのが、結果的に一番安上がりで安全な方法になります。
6. カタログの数字だけで選ばず、可能な限り「素引き」して手の感覚で決める
竹弓は工業的な均一製品ではないので、同じ「並寸(なみすん)・14キロ」と書いてあっても、握りの太さや、大三での突っ張り感が一本ごとに地球上ですべて異なります。可能であれば、審査や大会の際に出店している弓具店のブースや、お近くの専門店に直接足を運び、店員さんの許可をもらって実際に手の内で握り、優しく素引きさせてもらうのが理想的です。どうしてもネットなどの遠方で購入する場合は、自分の矢束や今の弓の引き方の好みをショップに細かくメール等で伝えて、何本もあるストックの中から「一番あなたに合いそうな成り」の個体を選別してもらうのが、失敗を防ぐ大切なポイントになりますよ。
まとめ
竹弓は、合成弓と比べると確かに最初はお手間がかかるお姫様のような道具かも知れません。でも、正しい温度管理、新弓のときの優しい慣らし運転、毎日の目視チェックという基本の3拍子さえ守ってあげれば、あなたの手の汗や引き方の個性を吸い込んで、世界であなただけにしか引けない最高の相棒へとガラリと育っていってくれます!この「道具を自分で育てる楽しさ」こそが、合成弓では絶対に味わえない竹弓の最大の魅力なんですね。先生方の知恵をたくさん借りながら、一歩ずつ憧れの竹弓ユーザーとしての第一歩を楽しんでいきましょうね。
弓道の竹弓はいつからでもOK?選び方と購入のポイント
「よし、竹弓を買うぞ!」と決意が固まったあなたのために、ここからは実際に弓具店に行く前に押さえておきたい具体的なお買い物のノウハウをお伝えしますね。お値段のリアルな相場から、最初の1本に選ぶべき仕様、そして誰もが迷うカーボン入り竹弓との賢い比較方法まで、包み隠さずシェアしていきますよ!
- はじめての竹弓はどれが良い?おすすめの選び方
- 竹弓の値段はどのくらい?価格帯と選び方
- 竹弓を買ってばかりの初期に絶対に注意すること
- 竹弓のメンテナンス方法と長持ちさせるコツ
- カーボン入り竹弓との違いとは?管理のしやすさ比較
はじめての竹弓はどれが良い?おすすめの選び方
初めて自分名義の竹弓をオーダーするときは、嬉しさと緊張で胸がいっぱいになりますよね。竹弓は一本ごとに個性が強いため、なんとなくの直感だけで選んでしまうと、道場に持って帰っていざ引いたときに「重すぎて耳の後ろまで引けない…」「手の内が滑って真っ直ぐ押せない…」と後悔してしまう原因になります。最初の1本を最高の選択にするための、超実戦的な4つのチェックポイントを見ていきましょう!
1. 弓力(キロ数)は今より「1〜1.5キロ下」を慎重にセレクトする
これが最初の購入で最も陥りがちな落とし穴なのですが、現在使っている合成弓(直進性の強いカーボン弓など)のキロ数をそのまま竹弓にスライドさせて選ぶのは基本的に避けた方が無難ですよ!竹弓は天然素材特有の「粘り」があるため、引き分けの後半から会にかけて、合成弓よりもじわじわと体感重量が重く(強く)感じられる特性があります。
例えば、現在14kgのグラス弓を引いている人なら、最初の竹弓はあえて12.5kg〜13kg程度の少し低めのスペックを選ぶのが一般的。特に最初の数ヶ月は成りの調整や扱いに慣れるためのクッション期間が必要なので、無理に背伸びをした強さを選ばず、「ちょっと楽にコントロールできるな」と思える扱いやすさを最優先にするのが、フォームを崩さずに上達する隠れたポイントですよ。
2. 自分の手の大きさに合わせて「握り(にぎり)の太さ」を必ずあわせる
竹弓は弓師(一峰、肥後三郎、永野一翠など)の作風によって、標準的な握りの厚みや幅の削り方がガラリと異なります。手が小さめの人や指が短めの人が、がっしりした太い握りの弓を選んでしまうと、弓道の命である「生きた手の内」を正しく作ることができず、離れで弓が綺麗に回転してくれなくなります。
購入時は必ず、巻藁(まきわら)を引くときのように実際に素手で握ってみて、親指と中指の絡み具合がしっくりくるかを確認しましょう。少し太いと感じる場合は、弓具店で握り革を巻く前の段階で、職人や店員さんに少し削って細く調整してもらうことも可能なので、遠慮せずに相談してみるのがおすすめですよ。
3. はじめての1本なら「カーボン内蔵竹弓」を強く検討してみる
竹弓のカタログを開くと、大きく分けて伝統的な「純竹弓」と、現代の知恵が詰まった「カーボン内蔵竹弓」の2つのジャンルが並んでいます。それぞれの特徴を理解して、自分のライフスタイルに合わせて賢くチョイスしましょうね。
純竹弓(じゅんたけゆみ)は、一切の人工物を含まず、竹と木だけで作られた完全なるクラシックモデル。竹本来の柔らかいしなりや極上の弦音を100%堪能できる代わりに、気候の影響を受けやすいため、毎日のように成りを手で矯める技術が必要です。まさに「いつかは持ちたい本物の弓」ですね。
カーボン内蔵竹弓(カーボン入り)は、外見は美しい竹弓そのものですが、内部の目に見えない芯材に薄いカーボンシートをサンドイッチしたハイブリッドモデルです。純竹弓の美しい風合いと優しい引き味を残しながらも、合成弓のような「折れにくさ・成りの折れにくさ」を両立しているため、毎日忙しくてつきっきりでお世話ができない人や、はじめて竹弓を扱うエントリーユーザーにとっては、これ以上ない救世主的な扱いやすい選択肢になりますよ。
4. 弽(ゆがけ)を持参して、可能なら弓具店で「素引き」をさせてもらう
もし実店舗の弓具店に足を運べる環境なら、お財布だけでなく、いつも自分が練習で使っている「マイ弽」を必ずカバンに詰めてお店に行きましょうね!素手で引くのと、弽の帽子(親指)を弦にひっかけて引くのとでは、手の内に伝わる弓の反発力の感じ方が全く違います。お店の人に「購入を考えているので、弽をはめて何回か素引きしてみてもいいですか?」と声をかければ、大抵の親切な弓具店なら快く試させてくれます。カタログの数字だけでは絶対に分からない、あなただけの「運命の引き心地」がきっと見つかるはずですよ。
竹弓の値段はどのくらい?価格帯と選び方
竹弓を買うときに一番気になるのが、やっぱり「一体いくらくらいのお予算を準備すればいいの?」という費用のリアルな相場感ですよね。竹弓はお安い買い物ではないですが、グレードごとの価格帯と性能の違いをしっかり知っておけば、ぼったくられる心配もなく、自分の身の丈に合った最高の一張りを賢くゲットできますよ。分かりやすく3つのクラスの相場を解説しますね。
1. 初心者・エントリー向けの竹弓(相場:5万円〜10万円)
この価格帯の竹弓は、外側の竹の節の並びが少し標準的なものであったり、大量生産に近い工程で作られている「初心者のステップアップ用」として設計された弓が多くラインナップされています。例えば「四枚打ち」と呼ばれる構造の弓などがこれにあたり、竹弓ならではのしなやかさを十分に味わえつつも、万が一管理ミスで成りを少し崩してしまっても比較的精神的なダメージが少ないため、参段前後の学生さんや、初めてのマイ竹弓として圧倒的にエントリーしやすいフレンドリーな価格帯になりますよ。
2. 中級者・長く愛用したい方向けの竹弓(相場:10万円〜15万円)
弓道にすっかりハマり、四段・五段のハイレベルな審査や、地域の公式大会でコンスタントに的中を狙っていきたい大人の方に一番選ばれているボリュームゾーンがこちらです。このお値段になると、弓師が使用する矢竹のクオリティがグッと上がり、じっくり時間をかけて乾燥・火入れされているため、耐久性と矢勢(矢の初速スピード)の強さが目に見えて向上します。管理さえ正しく行えば10年、20年と現役で使い続けられる頑丈な弓が多いため、長い目で見れば一番お買い得で後悔しないコスパの高い価格帯と言えますね。
3. 上級者・一生モノの最高級竹弓(相場:15万円以上〜上限なし)
日本の伝統工芸品としての指定を受けているような、有名な名匠(宮崎県都城市の伝統工芸士など)が、最高級の煤竹(すすたけ)や櫨(はぜ)の木を厳選し、持てる全ての技術を注ぎ込んで仕立てた至高の芸術品クラスの弓になります。引いたときの、まるでシルクのように滑らかな引き心地や、耳に心地よく響く極上の弦音は、まさに別格の領域。弓道を一生の生業とする高段者の先生方や、実業団のトップ競技者が「ここぞという人生の勝負舞台」のためにフルオーダーで誂えるような、弓道家憧れの最高峰ステータスになりますよ。
2. 価格の高さに惑わされず、今の技量とのバランスで選ぶ
ここで大事なのは、「値段が高い弓ほど、あなたにとって良い弓とは限らない」ということです!例えば、初心者が無理をして最初から15万円以上の繊細な最高級純竹弓を購入しても、引き分けの途中で無駄な力が入って弓をねじって引いてしまえば、一発で高級な弓の成りがグニャリと崩れてしまい、自分では直せなくなって大後悔…なんて悲劇も起こり得ます。まずはご自身の今の段位やお手入れにかけられる時間を冷静に見つめ直して、最初は10万円前後の扱いやすいカーボン内蔵竹弓などからスタートし、竹弓の扱いの「お作法」が完璧にマスターできてから、将来のご褒美として一生モノの高級弓へステップアップしていくのが、最もスマートで弓道界でもリピートされる王道のルートですよ。
竹弓を買ってばかりの初期に絶対に注意すること
念願の竹弓が我が家にやってきたその日から、最初の1ヶ月間は、弓の生涯の寿命を決める最もデリケートな「ハネムーン期間」になりますよ!この初期の段階で、合成弓の感覚のまま間違ったワイルドな扱いをしてしまうと、せっかくの高価な弓が一瞬で変形して使い物にならなくなってしまいます。初心者が絶対にやらかしがちな3つの重大な初期ミスと防衛策を頭に叩き込んでおきましょう。
1. 練習が終わったら、絶対に弦を張ったまま一晩中放置しない!
グラスファイバー弓なら、部室のラックに何週間も弦を張りっぱなしにしておいてもビクともしませんが、新品の竹弓でそれをやると一晩で弓の命である「反り(そり)」が完全に死んでしまい、ただの真っ直ぐな竹の棒に変形してしまいますよ!竹弓は引いていないときは弦を外し、弓を本来の逆方向のカーブ(裏反り)の状態でゆっくり休ませてあげることで、あの素晴らしい反発力をキープしています。練習が終わったら、挨拶を終えるよりも前にまず丁寧に弦を外してあげる習慣を徹底してくださいね。ただし、完全にゼロからおろす新弓の最初の数日間だけは、あえて数時間弦を張ったまま置いて形を馴染ませる特殊な工程もあるため、購入時に弓具店から指示された「初期慣らしの手順」を必ず一文字残さず守るようにしましょうね。
2. 自宅の「エアコンの風が直撃する場所」や「押し入れの奥」にしまわない
家に持って帰った嬉しさから、自分の部屋のエアコンの暖房・冷房の風がガンガン当たる壁にかけて飾ったり、逆に湿気がこもりやすいクローゼットや押し入れの奥深くに長期間しまい込んでしまうのは絶対にNGです。急激な乾燥は竹の内部の水分を奪ってパキッとひび割れる原因になりますし、多湿な場所はカビや接着剤の緩みを引き起こします。自宅でのベストな定位置は、「直射日光が当たらない、風通しの良い、人間が過ごして心地よいと感じるリビングの壁や廊下」などになりますよ。おうちでも大切な家族の一員のように快適な環境に置いてあげてくださいね。
3. 道場に着いていきなり「会のフル長さ」までグイグイ引かない
新品の竹弓は、人間でいうと「まだ寝起きで身体がバキバキに硬い状態」です。それなのに、道場に着いて弦を張ってすぐに、自分のいつもの矢束(フル長さ)までいきなりグイッと引き絞ってしまうと、竹の繊維が強烈なストレスに耐えかねて不均等に変形し、成りが一発で壊れる原因になります。新しい弓をおろして最初の数週間は、まず大三の長さ、次に引き分けの半分…と、毎日15分くらいかけて段階的に少しずつ引く長さを伸ばしていく「素引きの慣らしの儀式」を行ってください。焦る気持ちをグッと抑えて、ゆっくりと弓と対話しながら「あなたの身体の形」に弓を馴染ませて育てていくのが、竹弓を最高の相棒にするための何よりの鉄則ですよ。
メンテナンス方法と長持ちさせるコツ
竹弓を何年、何十年と現役のバリバリで活躍させ、素晴らしい矢飛びをキープするためには、日頃のちょっとしたメンテナンスの「お作法」を身につけることが何よりの近道です。お手入れをサボると、弓がねじれたり矢の飛び方がブレたりして買い替えのスパンが早まってしまいますが、正しいケアを知っていれば、道具への愛着も倍増して弓道がもっと楽しくなりますよ。すぐに実践できる5つの長持ちのコツをご紹介します。
1. 射終わるたびに、手の内の汗の水分を「乾拭き」で完璧に拭き取る
練習中、あなたの左手の手の内からは、緊張や熱気でたくさんの汗(水分や塩分)が分泌されていますよね。これが握り革をすり抜けて弓の木部や竹の接着面に染み込んでしまうと、木がふやけて強度が落ちたり、接着剤の劣化を早める直接の原因になってしまいます。毎日の練習が終わったら、必ず清潔な乾いた綿のクロスやセーム革を使って、握りの部分から弓全体を優しくキュキュッと乾拭きする癖をつけましょう。これだけで、水分による初期の変形リスクを劇的に減らすことができますよ。
2. 理想の保管環境「湿度40〜60%・温度20℃前後」のキープを意識する
先ほども触れた通り、竹弓が一番心地よいと感じる保管環境は、湿度が40〜60%程度、温度が20℃前後という、まさに人間が快適に暮らせるリビングのような空間です。梅雨のジメジメ期には除湿機のある部屋に置いてあげたり、冬のカラカラ期には部屋全体の加湿を意識するだけで、竹が水分を吸いすぎてヘタるのを防ぎ、割れのリスクを綺麗に回避できます。また、学校の部活の部室や武道場の倉庫は夜間に極端な高温多湿になりやすいため、大切な竹弓はできるだけ毎日一緒に自宅に連れて帰ってあげるのが、長持ちさせる隠れた最大の秘訣だったりしますよ。
3. 弦を張る際は、必ず「関板(せきいた)」と弦の隙間を確認する
竹弓に弦を張る(弓を立てる)とき、弓の上下の端にある赤い木の部分「関板」と、弦の輪っか(弦輪)の位置関係が正しくセンターを通っているかを毎回必ずチェックしてください。ここがミリ単位で左右にズレていると、引いた瞬間に弓のカタチを大きくねじる異常な負荷がかかってしまい、成りが一発で崩れてしまいます。張る強さ(弦高)も一定に保ち、使用後は速やかに弦を外して、弓を本来の健康な反り状態に戻して休ませてあげましょうね。
4. 季節の変わり目には、専用の「椿油(つばきあぶ)」を薄く入れてあげる
特に秋から冬にかけての乾燥しやすい季節には、竹の水分が抜けすぎてカラカラになるのを防ぐために、弓道専用、または天然の純度100%の「椿油」や「亜麻仁油」をメンテナンスに使ってあげるのが非常におすすめです。乾いた柔らかい布に油をほんの1〜2滴だけ馴染ませて、弓の竹の表面(外竹・内竹)にうすーく、膜を一枚重ねるように均等に塗り広げてあげてください。これにより、竹に適度な潤いのバリアができて乾燥によるひび割れを完璧に防ぎ、竹本来のみずみずしいしなやかさをいつまでもキープできますよ。ただし、握り革の付近に塗りすぎると滑って危険なので、そこだけは避けてお手入れしてくださいね。
5. 「ねじれ」や「浮き」を発見したら、絶対に無理せず即プロに相談する
どんなに入念にケアをしていても、使っているうちに「なんとなく弓が左に傾いてきた気がする…」「パーツの継ぎ目に爪が引っかかるような気がする…」という微細な変化が起きることがあります。これくらい大丈夫とそのままガンガン引き続けてしまうと、ある日突然離れの瞬間に大破して大怪我をする恐れがあります。少しでもおかしな歪みや異変、いつもと違うキシむ音が聞こえたら、自分の手で無理に直そうとせず、道場の先生に見てもらうか、速やかに老舗の弓具店を通じて専門の弓師にバトンタッチして部分修理(火入れやニベ入れ)を依頼しましょう。初期のうちにプロに調整してもらえば、お安い費用でまた元通りの最高のコンディションに復活させることができますからね。
カーボン入り竹弓との違いとは?管理のしやすさ比較
竹弓の購入画面や弓具店の店頭で、誰もが一度は「普通の純竹弓と、カーボン入りの竹弓って、結局何が違ってどっちが私に合ってるの?」と頭を悩ませるかなと思います。見た目はどちらも美しい日本の伝統的なデザインですが、その中身の構造と「日頃の管理の手間」には、天と地ほどの大きな違いがあるんですよ。あなたが買った後に『こんなはずじゃなかった…』と後悔しないために、両者の特徴を徹底的に比較して分かりやすく解説しますね。
1. カーボン内蔵竹弓(ハイブリッドモデル)のはたらきと特徴
カーボン内蔵竹弓は、外側(前竹・裏竹)には本物の天然竹を使いながらも、内部の目に見えない芯材のレイヤー部分に、数ミリの薄くて非常に強靭なカーボンファイバーシートをハサミ込んだ、まさに現代の知恵が詰まったハイブリッドギアです。
最大のはたらきは、天然竹のしなやかで上品な引き味をしっかり残しつつも、カーボンの「元の形を完璧にキープしようとする性質」のおかげで、日本の激しい湿度や温度の変化による成りの歪みがほとんど起きないという点にあります。そのため、純竹弓のように毎日付きっきりで成りを手で矯め直す必要がほぼなく、グラス弓からの移行ユーザーでもプレッシャーゼロで扱えるのが最大のメリットです。また、疲労によるキロ数の低下(ヘタリ)が起きにくいため、いつでも安定したハイスピードな矢勢をキープしてくれるのも大会志向の射手にはたまらないポイントですね。
2. 純竹弓(伝統的クラシックモデル)のはたらきと特徴
純竹弓は、人工物を一切排除し、厳選された数種類の竹と木材、そして伝統の接着剤だけで弓師が組み上げた、400年前から変わらない本物の弓道の弓そのものです。最大のはたらきは、引けば引くほど、そして年月が経てば経つほど、あなたの手の内の押し方の癖や引き方の個性を弓全体が吸い込んで、あなたと完全に一体化するような究極のフィット感へ成長していく点にあります。離れの瞬間の、雑音のないスパッとした耳に心地よい弦音や、振動が一切手に残らない優しい引き心地の風合いは、一度味わうと合成弓には二度と戻れなくなるほどの魔力を持っていますよ。ただし、その引き換えとして気候の影響をモロに受けるため、「雨の日に引いたら成り(カタチ)がガラリと変わってしまった」ということが日常茶飯事。常に道具の機嫌を伺い、こまめにメンテナンスを施せるだけの、深い知識と時間的なゆとりが求められる、まさに玄人好みの贅沢な一张になります。
3. どっちを選ぶべき?管理のしやすさ・性能比較表
| 比較項目 | カーボン内蔵竹弓 | 純竹弓(伝統モデル) |
|---|---|---|
| 気候(湿度・温度)の影響 | ほぼ受けない(扱いが超イージー!) | ものすごく受けやすい(デリケート) |
| 成りの崩れにくさ | 非常に強い(勝手に変形しにくい) | 変わりやすい(毎回のチェックが必要) |
| 日頃のメンテナンス頻度 | 少なめ(拭き掃除と基本的な保管のみ) | 多め(手での矯め直しや火入れが必要) |
| 矢勢の安定性 | ヘタりにくく、常にシャープで高速 | 使い込むほどにあなたの射に合わせて変化 |
| 引いたときの風合い・弦音 | 標準的ながらも優しい引き味 | これ以上ない極上の柔らかさと澄んだ弦音 |
こうして比較してみると、カーボン内蔵竹弓は「竹弓の美しい見た目と優しい引き味は欲しいけれど、毎日のように細かい成りの調整をする自信や時間がない…」という、お仕事や学校で忙しい現代の弓道家にパーフェクトにマッチしていることが分かりますよね。最初の1本として購入して、竹弓の取り扱いの基礎を学ぶトレーニング用としてもこれ以上ないパフォーマンスを発揮してくれますよ。一方で、純竹弓は「手がかかる子ほど可愛い」という言葉通り、道具の歪みを自分で手入れして育てるプロセスそのものを弓道の醍醐味として愛せる、心と時間にゆとりのある大人の愛好家や高段者の方にこそ、人生の素晴らしい投資としておすすめしたい一张になります。
結論として、管理のイージーさとトラブルの少なさを最優先して気楽に付き合いたいなら「カーボン内蔵竹弓」、弓道の何百年と続く伝統の本質・極上の引き味と心中する覚悟で自分専用の一張りを育て上げたいなら「純竹弓」を選ぶのが、絶対に失敗しない一番確実な判断基準になりますよ。あなたの弓道ライフの練習頻度やお部屋の環境と相談して、ワクワクする方をセレクトしてくださいね!
ここまで読んでみて、「竹弓の価格帯や、純竹とカーボン入りの違い、そして初期の慣らし運転の重要性までよーく分かった!……でも、そんな繊細で高価な道具をいざ道場で使うとなると、自分の『運動神経』が悪くて変な引き方をして、一発で弓をねじって壊しちゃったりしたらどうしよう……」と、昔からスポーツに苦手意識がある方は少し不安になって身構えてしまうかも知れませんね。
弓を開く強烈なエネルギーをコントロールするのは一見ハードルが高そうですが、弓道という武道の素晴らしいところは、生まれ持った筋肉の量やスポーツの「運動センス」は本当に1ミリも関係ないという点なんです。大切なのは力任せに引くことではなく、人間の解剖学的な仕組み(骨組みのライン)に沿って、パズルのように身体を正しく噛み合わせるという『ロジック』だけなんですよ。
もしあなたが、「手先や腕の力だけで引く癖が抜けなくて、竹弓に移行するのがちょっと怖い…」「運動神経に自信がなくても、道具のパワーに負けずに理詰めで美しく、堂々とした射形をマスターできる具体的なバイブルが欲しい!」と感じているなら、こちらの本があなたのこれからの弓道人生をガラリと変える最高の手引書になってくれますよ。
【おすすめの上達バイブル】運動センスに頼らず、骨で引く極意をマスター!
「弓道に『運動センス』はいらない:体育が苦手だった人のための上達の教科書」
よくある「感覚的な天才肌の抽象的な説明」を一切排除し、運動が苦手な人や力のない女性・シニアの方に向けて、身体の骨格の仕組みを正しく使って合理的かつ美しく弓を引き広げるステップを優しく明快に解説しています。高価な竹弓を購入する前にこの本を読んで、無駄な腕の力みを綺麗に抜き去り、道具のポテンシャルを100%引き出すための「骨で受ける」最強の引き方を身につけてみませんか?
あなたにぴったりの美しい竹弓を手に入れ、正しい身体のロジックを味方に付ければ、これからの弓道の楽しさは今までの何倍にも跳ね上がります!自分の道具を慈しみ、じっくりと育てていく贅沢な時間を、道場で思いっきり堪能していきましょうね!
弓道の竹弓のいつから使い始めるのが適切か?総まとめ
最後に、今回たっぷりご紹介してきた弓道の竹弓への移行時期や、後悔しない選び方の重要核心ポイントをリストでまとめておさらいしておきましょう。購入前の最終確認や、道場でのお手入れの備忘録として、ぜひ便利に使ってみてくださいね。
- 合成弓から竹弓への移行は、一般的に参段〜四段の段位が道場での目安とされ、基本的な射法八節が安定し、道具の細かな状態変化を見極める管理能力が備わってくる時期に始めるのが最も望ましい
- 竹弓は級位や初段の初心者でも使用可能であるが、合成弓とは違って日本の四季の湿度や温度管理が必須であり、購入前に適切な保管環境や正しい弦の張り方の知識を学んでおくことが超重要となる
- 竹弓は天然素材ならではの絶妙なしなやかさを活かし、引くにつれて身体のラインに優しく馴染むため、無駄な腕力に頼らない正しい射形や骨組みによる力の使い方を最初のうちから習得しやすいという大きなメリットもある
- 竹弓は特に湿気や急激な熱の変化に敏感であり、真夏の車内放置などの劣悪な保管環境では接着剤が溶けてバラバラに剥離し、一発で大破損に繋がってしまうため、常に風通しの良い日陰での慎重な管理が求められる
- 竹弓は合成弓に比べて引き分け後半からの粘り強い弾力が異なるため、カタログ表記の弓力(キロ数)が同じであっても、実際の体感重量は1〜1.5キロほど重く感じられやすいことに事前の注意が必要となる
- 全日本弓道連盟の高段者審査や公式の格式高い競技では、竹弓が伝統的な弓道の風格を示す象徴とされており、四段以上の合格を目指す段階では、指導者の先生方からも移行を強く推奨される傾向がある
- 竹弓は職人の完全なる手作りであるため一本ごとに異なる生き物のような個体差があり、同じ弓師の作であっても引き味が変わるため、購入時は可能な限りマイ弽を持参して弓具店で素引きをさせてもらうのが失敗しないコツである
- じっくり選ぶ際には、あなたの射癖や体格を一番よく知っている道場の指導者に事前に相談することが望ましく、独断で購入すると自分の引き方に合わない無理な弓を掴んでしまい、せっかくの道具を使いこなせなくなる可能性がある
- 竹弓の価格帯は初心者向けの5万円前後から、中級者向けの10万円クラス、そして名匠が仕立てる15万円〜20万円以上の高級品まで幅広く存在し、現在の自分の段位やお手入れにかけられる時間に合わせて無理なく選ぶのがベストである
- 内部に薄いカーボンシートを挟み込んだ「カーボン内蔵竹弓」は、竹の美しい風合いや優しい引き味をしっかりと残しながらも耐久性が非常に高く、気候変化による成りの歪みが少ないため、初めての移行ユーザーでも管理がしやすい
- 竹弓の自宅での保管は、人間にとっても快適な「湿度40〜60%、温度20℃前後」を維持できるリビングなどの壁が適切であり、極端な乾燥やジメジメを避けることで、弓のポテンシャルと寿命を何十年も延ばし続けることができる
- 弦の張り方や関板(せきいた)を通る弦のラインがわずかにズレているだけで、離れの瞬間に弓がゴロンとひっくり返る大トラブルになりやすいため、使用前後は必ず弓の端から覗き込んで成りのバランスを確認することが大切である
- 特に秋から冬の乾燥する季節のメンテナンスには、専用の天然オイル(椿油や亜麻仁油)を柔らかなクロスに数滴馴染ませて竹の表面に薄く均等に塗ってあげることで、乾燥によるひび割れを完璧に防ぎ、しなやかさをいつまでも保てる
- おうちへ迎えてばかりの初期の「新弓」はまだ素材の細胞が硬いため、いきなり会まで強く引かず、最初の数週間は短い引きの素引きから始めて少しずつ段階的に慣らすことで、弓の寿命が安定して長生きしてくれるようになる
- 竹弓を選ぶ際には、ただお値段の高さやブランドだけに惑わされず、自身の現在の技量や毎日の管理に割ける時間を冷静に考慮し、お互いに無理なく愛せる一張りをチョイスすることで、弓道の上達への道のりをより楽しく、スムーズに進めることができる
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