弓道の弦の号数の違いを初心者向けに徹底解説

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弓道の弦の号数の違いを初心者向けに徹底解説

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弓道の練習を重ねて自分の道具を揃えるようになってくると、「弦の号数っていろいろあるけれど、一体何が違うんだろう?」と疑問に感じたことはありませんか。特に、弓道を始めたばかりの初心者の方や、これからマイ弓具を一式揃えようとしている方にとっては、この「弦の号数の違い」というテーマは、安全に上達するためにも避けて通れない本当に重要なポイントなんですよ。この記事では、多くの人が最初にぶつかる「弦の1号と2号の違いは具体的にどこ?」という基本的な疑問から、「そもそも0号って何キロの弓に使うものなの?」といった具体的な数値の目安まで、分かりやすく丁寧に解説していきますね。

また、0号・1号・2号といったそれぞれの号数が、実際のところどのような弓力(きゅうりょく)に対応しているのか、どんなタイプの射手に適しているのかも詳しく紹介します。それだけでなく、弦を新しくおろしたときに欠かせない知識として、弦輪(つるわ)の作り方の基本手順や、中仕掛け(なかじかけ)の作り方といった、道場ですぐに役立つ実践的な情報もたっぷり詰め込みました。

さらに、自分の弓と弦の最適な組み合わせを考えるうえで絶対に見落とせない、弦の長さの違い(並寸や二寸伸など)が射の感覚や弓本体に与える影響についても触れていきます。これで弦選びの失敗をなくすためのポイントがすっきりまとまりますよ。

この記事を最後まで読むことで、自分の弓の強さに応じた正しい弦の号数がバッチリ理解できるようになり、自分に一番合った最適な弦を迷わずに選べるようになります。初めてお店やネットで弦を選ぶ初心者の方も、すでに経験を積んでステップアップしたい方も、ぜひ毎日の稽古の参考にしてみてくださいね。

記事のポイント

  • 自分の弓の強さ(弓力)にぴったりな弦の号数の正しい選び方

  • 0号・1号・2号の弦が持つそれぞれの太さや性能の特徴と違い

  • 的前で焦らないための弦輪や中仕掛けの基本的な作り方のコツ

  • 弦の太さや長さの違いが矢飛びやつるね(弦音)に与える影響

弓道の弦の号数の違いと選び方の基本

 

  • 弦の1号と2号の違いは?

  • 弦の0号は何キロですか?

  • 弓道で使われる1号とは

  • 弓道で使われる2号とは

  • 弦の長さの違いによる影響

弦の1号と2号の違いは?

弓道における弦の1号と2号の決定的な違いは、主に弦自体の「物理的な太さ」と、それぞれの弦が耐えられる「対応する弓の強さ(弓力)」にあります。これは単なるパッケージの数字の違いではないんですよ。離れの瞬間の矢飛びのスピードや、矢所(やどこ)の安定性、さらにはあなたの大切な弓本体への衝撃負担にもめちゃくちゃ大きく関係してくるので、正しい知識を持って選ぶことが大切です。

1号の弦は、2号に比べると全体的にすっきりと細めに作られていて、しなやかな柔軟性があります。弦が細くて軽いぶん、離れた瞬間に弦がパッと戻る「弦の返り」が非常にスムーズというメリットがあるんですね。そのため、比較的弓力の低い弓を使用している初心者の方や女性の射手、あるいは体格がまだ成長途中の変化が大きい中学生・高校生にとても向いています。特に、正しい射形(シャケイ)を体に覚え込ませている基礎的な練習段階では、引きやすさや手にかかる余計な衝撃の少なさが射の正確性に直結するので、1号を選ぶことで無駄な力みをなくし、基礎練習にしっかり集中しやすくなりますよ。

一方、2号の弦は1号よりも一段と太く設計されており、しっかりとした重みと強い張力(コシ)を持っています。そのぶん、激しい摩擦や衝撃に対する弦自体の耐久性が格段にアップし、毎日のハードな練習でも長期間安心して使い続けられるのが大きな強みです。加えて、太い弦は離れのときに「パーン」と力強い澄んだ弦音が鳴り響きやすく、矢が弦にしっかり押し出されるため矢所が綺麗にまとまりやすいという素晴らしい特徴もあります。そのため、強めの弓(おおむね15キロ〜17キロ以上)を堂々と使いこなす上級者の方や、大事な試合で一射ごとの安定性を何よりも重視したいという射手に最適のチョイスになりますね。

ただし、ここで気をつけたい失敗しやすいポイントとして、強すぎる弓に対して細い1号の弦を無理に張ってしまうと、弦にかかる急激な負荷に耐えきれずにブチッと破損するリスクが高くなってしまいます。最悪の場合は、弦が切れた反動で弓本体の関板(せきいた)を強く痛めてしまうことも。逆に、弱い弓に太すぎる2号の弦を張ってしまうと、弓の本来のしなりや反発性能を弦の重さが殺してしまい、射の感覚がどっしり重く感じられて、押し手が負けて射形を崩してしまう可能性もあるので注意が必要かもです。

このように、弦の1号と2号の違いは単なる数字の大小ではなく、あなたの射の精度や弓道の安全性を根底から支える重要な要素です。自分の今の正確な弓力と、どんな稽古をしたいかという目的に合わせて、正しい号数をしっかり見極めて選んであげてくださいね。

弦の0号は何キロですか?

弓道で使われる弦の中で、最も細いスペックにあたる「0号」の弦は、一般的に【弓力が12キロ以下】の比較的軽い弓に最も適した設計になっています。もっとピンポイントで具体的に言うならば、学校の部活に入ったばかりの1年生が使うような、10キロ〜11キロ前後の優しい弓力を使用する射手が主な対象になりますよ。

「0号なんてサイズ、先輩たちの会話でもあんまり聞き慣れないな」と感じる方もいるかもしれませんが、これは主に弓道を始めたばかりの完全な初心者の方やジュニア世代、あるいは筋力に過度な負担をかけたくないシニアの方が、無理なく引ける軽い弓に合わせて特別に設計されたものなんです。0号は市販されている号数の中で最も細く、とにかく「引きやすさと手への優しさ」を最優先に作られているため、リリース時の弦の返りも驚くほど軽快で素直なんですよ。

例えば、中学校や高校の弓道部で最初に渡されることが多い、12キロ以下のグラスファイバー製の練習弓や、弓力を意図的に抑えた初心者用の扱いやすい竹弓に組み合わせるには最高の相性です。弦自体がとても柔らかいため、万が一離れで失敗して顔や腕を払ってしまっても大きなケガになりにくく、弓本体や射手の体に余計な負担をかけません。そのため、無駄な恐怖心を持たずに、美しいフォームの構築や矢飛びの基本確認にじっくりと役立てることができますよ。

一方で、これだけ細くてしなやかなぶん、太い号数に比べるとどうしても「物理的な耐久性が少し劣ってしまう」という割り切ったデメリットもあります。毎日のように何十射もガシガシ引き込むような練習頻度が高い環境だと、中仕掛けの根元や弦輪のあたりから少し早めに弦が擦り切れてしまうこともあるため、0号をメインで使う時期は、常に予備の替え弦を矢筒の中に2〜3本は準備しておくのが失敗しないコツですね。また、全体が軽いので弦音がやや大人しく控えめに感じる場合もあり、的中時の高い響きを求めるようになってきた経験者には、少し物足りなさを感じる部分もあるかもしれません。

とはいえ、0号の弦は弓道の世界に一歩を踏み出したばかりのあなたが、力みに頼らないスムーズで綺麗な射の感覚を覚えるためには、これ以上ないほど心強い味方になってくれる有効な選択肢です。特に、安全性と引きやすさを最優先にして、まずは楽しく基本をマスターしたい初心者の方にとっては、安心して毎日引くことができるお守りのような弦といえますね。

弓道で使われる1号とは

弓道界で最も広く愛用されている「1号」の弦は、一般的に【弓力12キロ以上〜17キロ未満程度】の弓に最適とされる、まさに標準ど真ん中の太さを持つ万能弦です。この細すぎず、太すぎずという絶妙なバランス感こそが、学生から一般の射手まで、本当に多くの弓道家に長年支持され続けている最大の理由なんですよ。

この1号という弦は、特に初心者を卒業して自分の型が少しずつ固まってきた中級者レベルの練習用として、ものすごく頻繁に用いられています。ある程度弓道の基礎的な体の使い方が身についてきて、学校の共有弓から「マイ弓」にステップアップしたような段階でこの1号を選ぶと、ザイロンやケブラーといった合成素材独自のほどよい弾力や、的に当たったときのつるね(弦音)の響き、そして矢が真っ直ぐ飛んでいく気持ちよさを体感しながら、楽しく実力を伸ばしていくことができます。弦の太さが標準的なおかげで弦音も非常にハッキリと心地よく鳴り響き、矢所も右へ左へと散らばらずに安定しやすくなるため、的中精度をもうワンランク上のレベルへ引き上げたいときの大きな助けになってくれますよ。

また、多くのメーカーから出ている合成弦の1号であれば、耐久性にも本当に優れていて、コストパフォーマンスの面でもお財布にめちゃくちゃ優しいのが嬉しいポイントです。合成繊維はとにかく湿気や乾燥による急激な弦切れが少ないので、屋外の射場での激しい練習などでも天候を気にせず安心してヘビーユースできます。その一方で、同じ1号でも天然の「麻弦(あさづる)」を選ぶと、合成弦には真似できないキレのある冴え渡った最高の弦音が道場に響き、竹弓との相性も抜群になるため、伝統的な道具の美しさや作法にトコトンこだわりたいベテランの射手からも深く好まれる傾向がありますね。

ただし、注意点として、あなたの使っている弓の強さが17キロを超えているような高弓力の場合は、1号だと弦にかかる張力が強すぎて寿命が急激に縮まってしまうので無理は禁物です。逆に、11キロ以下のかなり優しい弱い弓にこの1号を張ってしまうと、今度は弦が勝ってしまって弓のポテンシャルをうまく引き出せないこともあるので、やはり「12〜16キロの弓ならまずは1号!」と覚えておくのが一番確実で失敗のない選び方かなと思います。

このように、1号の弦はどんな射手にとっても手の内になじみやすく、優れた性能とタフな耐久性のバランスが完璧に取れた万能タイプの弦です。自分の使っている弓のキロ数に合わせて上手にチョイスしてあげれば、毎日の稽古の質をググッと高めるための最高の相棒になってくれますよ。

弓道で使われる2号とは

「2号」の弦は、弓道においておおむね【弓力17キロ以上】の、しっかりとした強い引き応えのある重い弓に対応するために作られた太めの弦です。そのガッシリとした肉厚な構造のおかげで、強い弓が持つ強烈な張力や反発力にもビクともせず、離れの瞬間にブレない抜群に安定した射線を実現しやすいという頼もしい特徴を持っています。主に、体幹がしっかりしてきた高校の主力選手や大学の現役の選手、あるいは筋力に自信のある一般の高段者が使うことの多い弦で、一射のミスも許されない大事な大会や、厳粛な昇段審査など、ここ一番で最高の精度と矢勢を求められるプレッシャーのかかる場面で特に好まれて選ばれていますよ。

この2号の弦は、細い0号や1号の弦と比べて、離れた瞬間に弦が弓に叩きつけられる「返り」のエネルギーが非常に力強く、弓が蓄えたパワーをロスなく100%矢に伝えることができる構造になっています。そのため、放たれた矢の弾道がブレずにどっしりと重厚になり、屋外の試合でありがちな強い横風や雨といった悪天候の環境であっても、風に押し流されることなく的の的心へと真っ直ぐ突き刺さってくれるという大きなメリットがあるんですね。特に遠的(えんてき)競技など、距離のあるターゲットを狙う際には、この2号以上の太い弦がもたらす矢勢の強さと直進性がめちゃくちゃ有利に働いてくれます。

一方で、弦自体にしっかりとした太さとコシがあるため、会(かい)に入るまでの引き始めの感覚において、手元に独特の「ズッシリとした重さ」を感じやすいという特徴もあります。まだ手の内の技術や十分な筋力が備わっていない段階の射手が無理をして2号を使ってしまうと、弦の強さに押し手が負けて引き負けてしまい、肩が上がったり馬手が緩んだりして射形を崩す原因になることもあるのでそこは少し注意が必要かもです。また、細い弦に比べると離れの音がほんの少しだけ低く落ち着いた鈍い傾向になることもありますが、これは好みの問題なので、あの重厚な響きが好きだというファンも道場にはたくさんいますよ。

さらに、2号の弦はその圧倒的なタフさ、つまり「耐久性の高さ」も大きな魅力です。物理的に太いぶん、矢番えを繰り返しても中仕掛けの周りが摩耗しにくく、長期間にわたる過酷な本数の練習にも余裕で耐えてくれるので、部費やお小遣いをやりくりしたい学生さんにとっても経済的なメリットがかなり大きいです。ただし、天然の木と竹で作られた繊細な「竹弓」にこの2号の強靭な合成弦を組み合わせて使う場合は、弓の関板にかかる衝撃ダメージが大きくなってしまう可能性もあるので、弓の調子をよく見ながら、弦の種類(麻弦にするか、混合弦にするか)や、弓の材質との適合バランスを先生に相談しながら慎重にセレクトしてあげてくださいね。

このように、2号の弦は高い弓力に完璧に対応した頼もしい太さと抜群の耐久性を誇り、射の直進性と安定性をどこまでも重視したい勝負の場面でその真価を120%発揮してくれます。自分の現在の射の習熟度や弓のスペックをしっかりと見つめ直したうえで選べば、これ以上ない強力な武器になってくれますよ。

弦の長さの違いによる影響

弓道において、弦を選ぶときに号数(太さ)と同じくらい、絶対に間違えてはいけないのが「弦の長さ」です。これは単に自分の弓のサイズに合わせるという表面的な話だけではなく、実は一射ごとの引き心地や矢飛びの鋭さ、さらにはあなたの大切な弓の寿命を守る安全性にまで直接関わってくる超重要なクオリティ要素なんですよ。適正な長さの弦を正しく選んで張らないと、弓道で理想とされる正しい弦の張りができず、的中にも大きな悪影響を及ぼしてしまいます。

基本として、弦の長さはあなたが使っている弓の全長(サイズ)の規格に正確に合わせて選ぶ必要があります。日本の和弓には、その長さによって【三寸詰(さんずんづまり)】【並寸(なみすん)】【二寸伸(にすんのび)】【四寸伸(よんすんのび)】といった明確なサイズ分けがあり、弦のパッケージにも必ずこれに対応した表記がされています。例えば、高校の部活などで最も一般的な「並寸」の弓を使っているなら、必ず弦も並寸用をチョイス。こうすることで、弓に弦を張ったときに、握り革の上から弦までの距離である「弦把(ゆんば)」の高さが、理想とされる約15センチ前後の適切な高さを自然に保つことができるようになるんですね。

もしも、適正サイズよりも「短い弦」を無理に弓に張ってしまうとどうなるでしょうか。弦が短いぶん、弓を必要以上にギチギチと深くたわませて強引に張ることになるため、弓の裏反り(うらぞり)に尋常じゃない過度な負荷がかかり続けてしまいます。これをつづけると弓の形が不細工に変形してしまったり、最悪の場合は練習中に弓がパンッと折れてしまう大きな破損リスクに繋がります。また、張った後の弦の角度が最初からきつくなりすぎるため、離れた瞬間に筈が弦に引っかかりやすくなり、矢が大きく上下にブレて目的の的中精度を著しく落としてしまう原因にもなるんですよ。

逆に、大は小を兼ねると思って適正より「長すぎる弦」をダラッと張ってしまうのもNG。弦が長すぎると全体が緩んだ締まりのない状態になってしまうため、せっかく弓が持っている本来の復元パワーを、離れの瞬間に矢へと十分に伝えることができなくなってしまいます。弦がしっかりと張りきらないため、的に中っても「ボフッ」という締まりのない鈍い弦音になってしまうだけでなく、矢の飛距離やスピードが目に見えて落ちて、的の手前でおじぎしてしまう原因になります。さらに、中仕掛けの位置が上下にグラグラと不安定になりやすく、毎回矢をつがえる位置が微妙にずれてしまうため、的中率がガタガタになってしまうという落とし穴もあるので注意が必要です。

このような理由があるからこそ、弦の長さは自分の弓のサイズに寸分の狂いもなく正確に合わせて選ぶことが基本中の基本になります。ただ、メーカーや弦のブランド(吟や茜、響など)によっては、新品の状態から多少の長さの個体差がある場合もあるので、購入時にはパッケージのサイズ表記を必ず指差し確認する癖をつけましょう。もし自分で判断がつかないときは、道場の先生や先輩、あるいは弓具店の店員さんに「この弓に使いたいんですけど」と直接相談して選ぶのが、一番確実で失敗のない賢いルートですよ。

弓道を始めたばかりの頃は、ついつい号数(太さ)ばかりに気を取られて長さのことは見落としがちかもしれませんが、弦の長さの違いが射そのものに及ぼす影響は想像以上に大きいです。正しい知識を持ってぴったりの長さを選ぶことこそが、無駄なトラブルを回避して安定して弓道を上達させるための、実は一番の近道なんですよ。

弓道の弦の号数の違いと構造・仕組み解説

  • 0号の弦はどんな特性の弓に組み合わせるべき?

  • 初めてでも失敗しない!弦輪の作り方の基本手順

  • 筈をがっちりホールドする中仕掛けの作り方と注意点

  • 弦の号数の違いによってつるね(弦音)はどう変化する?

  • 号数の違いでどれくらい変わる?弦の寿命と耐久性

  • 迷ったらここをチェック!弦の号数と素材のベストな選び方

  • 【早見表つき】弓力ごとの弦号数の分かりやすい適正目安

0号の弦はどんな弓に使う?

さきほど少し触れた「0号」の弦ですが、具体的に道場にあるどんな弓に組み合わせるのがベストなのか、もう少し掘り下げてお話ししますね。0号は、弓力が【11キロ前後まで】のかなり優しくて軽い弓のために作られた、ラインナップの中で最もスリムで細い特別な号数です。特に、弓道部に入部したてでまだ本格的な筋力がついていない中学・高校のスタート期の初心者の方や、体への負担を最小限に抑えて綺麗な離れを覚えたい女性の射手、あるいは久しぶりに弓道を再開するリハビリ期の方にこれ以上ないほどぴったりな弦といえます。とにかく「無理なく楽に引けること」を一番に考えて設計されているので、離れの動作のときに変な力みや悪癖が生じにくいのが素晴らしい特徴なんですよ。

この0号の弦は全体が非常に軽くて細いため、リリースした瞬間にパッと弦が戻る「返り」の動作がものすごく滑らかで扱いやすいです。そのため、初心者の人が的前(まとまえ)に立つ前に、垜(あづち)の手前で行う巻藁(まきわら)練習などで正しい射形をじっくり体になじませるプロセスにおいて、弦の変な抵抗感がないぶん、手の内(てのうち)の正しい感覚をダイレクトに掴みやすくなります。例えば、学校の備品としてよく置いてある、黄色や茶色の軽量なグラスファイバー製の練習弓や、弓力を意図的に優しく落とした初心者向けの竹弓などに組み合わせることで、弓と弦のバランスが最高の状態になり、驚くほど軽快で素直な心地よい射が可能になりますよ。矢飛びも変な癖がつかずにまっすぐ飛んでくれますし、弓にかかる衝撃も少ないので、あなたの大切な道具の消耗を優しく抑えることにも繋がりますね。

ただし、使うにあたってあらかじめ知っておいてほしいリアルな注意点もいくつかあります。0号の弦はその極限の細さゆえに、1号や2号といった太い号数に比べると、どうしても物理的な「耐久性や寿命が少し短め」になっています。そのため、日々の練習量がかなり多くなってきて、一日に何十射もガシガシ引き込むような段階になってくると、思っていたよりも早いタイミングで弦の根元から毛羽立ちが始まったり、プツンと切れてしまうことも。そのため、連続してたくさん射る立ち練習などの前には、必ず予備の替え弦を巻巻の中に用意しておくと、稽古の途中で慌てずに済むので安心ですよ。また、全体が細くて軽いぶん、的中したときのつるね(弦音)が「パンッ」という重厚な響きになりにくく、どこか物足りない控えめな音に感じられることもあるため、道具の音にこだわりたい上級者の方には少し物足りなさを感じさせてしまうかもしれません。

このように考えると、0号の弦はどこまでも柔らかく細い独自の特性を活かして、軽い弓を使う初学者の方や、筋力にまだ自信がない方が「安全に、かつ最短で綺麗な基本フォームをマスターするため」の、まさに最高のスターター弦と言えます。自分の現在の体力や使っている弓のスペックに合わせて、無理のない一番適した環境でこの0号を使ってあげれば、ケガのリスクをなくして、最高のスタートダッシュを切ることができるはずですよ。

初めてでも安心!弦輪の作り方の基本手順

弓道で新しい弦を買ってきたときに、誰もが最初に通る儀式のような作業が「弦輪(つるわ)」作りです。弦輪とは、弓の上下の端っこにある「弭(はず)」と呼ばれる突起部分にしっかりと引っ掛けるために、弦の両端に自分で編み込んで作る輪っかのことですね。この弦輪の出来栄えが綺麗かどうかによって、弓を張ったときの全体の張り具合のバランスや、弦が真っ直ぐ真ん中を通るかどうかの中心位置の正確さが大きく変わってくるため、基本の手順に沿って正しく丁寧に作ることが求められます。特にザイロンやケブラーといった最新の「合成弦」を使う場合は、新調してから最初の数十射の間で、素材特有の「わずかな初期の伸び」が発生することも頭に入れながら、上手に微調整してあげるのがコツなんですよ。

具体的な作り方の手順は、以下の基本ステップを押さえれば初めてでも意外とカンタンにできちゃいますよ。まず第一に、自分が今使っている弓の全長サイズ(並寸なのか、二寸伸なのかなど)に完全に合致した新品の弦を用意します。次に、弦の上側になる「日の輪(ひのわ=一般的に赤い糸が巻いてある方)」を基準にして弭に合わせて輪を作り、固定します。問題は下側の「月の輪(つきのわ)」の長さ調整。新品の合成弦は、実際に弓に張って矢を放っていくうちに、手の内の圧力で少しずつ全体の長さが馴染んで伸びてくることをあらかじめ想定して、気持ちほんの少しだけ「短め(きつめ)」を意識して弦輪の折り返し位置を決めるのが最大のプロのポイントです。ここが短すぎると力が足りなくて弓に張れなくなってしまいますが、逆に長すぎてダラッと作ってしまうと、使っているうちにすぐ弦把(ゆんば)の高さが下がってしまい、的に中ったときの矢飛びや音に目に見えて悪影響を及ぼしてしまいますからね。

位置がしっかりと定まったら、弦を綺麗に折り返し、輪っかになるように重ねた部分の紐の根元をギュッと手で固定しながら、隙間なく巻き付けて締め込んでいきます。このときに上手に巻くコツは、弦がもともと持っているねじれの方向(一般的な弦は右撚りが多いです)と、ちょうど「逆の方向」に向けて、力を込めながらクルクルと締め込んで固定していくこと。弦の撚りと同じ方向に巻いてしまうと、使っているうちに結び目が自然と緩んで解けてきてしまう原因になるんですね。全体の形が歪んで崩れてしまわないように、左右均等にじんわりと力をかけながら最後まで丁寧に巻ききりましょう。最後に弓に張ってみて、全体の長さのバランスと弦把の高さが綺麗に仕上がっているかを確認すればバッチリです。

なお、完成した弦輪の輪っかの絶妙な大きさは、弓の弭に対して引っかかりなく、かつ「スムーズにスルッと掛けられるけれど、勝手に外れない程度」のサイズ感が一番適切です。この輪っかが大きすぎると、引き込んでいる最中に弦が横にパタパタとずれてしまって危険ですし、逆に小さすぎると、弓に弦を張る(弦をあてる)ときにとんでもなく無理な力がかかって、弭の木をパキッと割ってしまうトラブルにも繋がります。弓道を始めたばかりの初心者のうちは、指の力が上手に入れられなくて少し難しく感じるかもしれませんが、何本も自分で張り替えて繰り返し作業を経験していくことで、誰でも絶対に感覚が掴めるようになりますよ。

このように、自分で作る弦輪は単なる紐の結び目なんかではなく、あなたの大切な弓と弦とを直接繋ぐ、命綱とも言えるめちゃくちゃ重要な接点の役割を担っています。ここを正しい手順で適切に作れるようになることが、一射ごとの安定した美しい射線を生み出すことに繋がり、結果的にはあなたの大切な弓具一式の寿命を何倍にも延ばしてあげることに繋がりますよ。もし手順に不安があるときは、翠山弓具店の公式ホームページなどにも、写真付きで失敗しない詳しい作り方のコツが分かりやすく載っているので、スマホで見ながらゆっくり挑戦してみるのがおすすめですよ。

中仕掛けの作り方と注意点

中仕掛け(なかじかけ)とは、弓道で使う弦のちょうど真ん中あたりの、矢の「筈(はず)」を直接つがえるポジションに巻かれる、麻糸や専用の仕掛け糸を使った補強加工部分のことです。この中仕掛けがあるおかげで、一射ごとに矢をつがえる位置がミリ単位でピタッと安定し、リリースした瞬間に筈が弦から不意に外れてしまうのを防ぐ、抜群のホールド力を高めるために絶対に欠かせない大切な処理なんですよ。あなたの射の正確性はもちろん、的中率や的前での安全性に100%直結してくる部分なので、ただなんとなく巻くのではなく、コツを押さえて丁寧に美しく作成することが求められます。

自分だけの中仕掛けを作るための記念すべき第一歩は、巻くスタートの「位置」を正確に見極めることです。道場での一般的な失敗しない目安としては、弓の握り革(にぎりかわ)の一番上のラインと、その上にある籐(とう)の巻き目の境目(いわゆる籐頭=とうがしら)のポジションから、弦に向かって水平に直角のラインを引き、交わったところから【約2センチ程度上がったところ】が、筈をつがえる適正なスタート位置とされていますよ。この位置を基準にして、そこから上下にそれぞれ約5センチ(トータルで10センチ程度)の長さになるように、自分の使う矢に合わせて巻きの太さを微調整しながらじっくり仕掛けを作っていくことになります。

気になる具体的な巻き方のスタイルは、弓道の世界で昔から「ちまき状」と呼ばれている伝統的な形にするのが基本。イメージとしては、上側がほんの少しだけ太くて、下側に向かってなだらかに細くなっていく、綺麗な「逆三角形」のシルエットに仕上げるのが理想とされています。なぜこんな形にするのかというと、離れの瞬間に矢の筈が上側にスポッと抜けて外れてしまう重大なトラブルを防ぐためなんですね。そのため、特に上部のつがえる位置には、しっかりとした厚みと太さを持たせることが何よりも重要になります。巻き始めの弦の表面には、バラけ防止のために木工用ボンドやフエキ糊を薄く均一に塗り、仕掛け麻を弦の繊維にしっかりと密着させてから、左右交互にたるみが出ないよう、均等な力加減でギュッギュと巻き進めていきましょう。

中仕掛けを最後まで綺麗に巻き終えた後は、そこで満足して終わりではなく、必ず自分の使っている矢の筈を実際に「カチッ」とハメてみて、太さと長さを再確認するテストチェックを忘れずに行ってくださいね。つがえたときに、強めに振っても矢がポロッと落ちないけれど、指で軽く押せばスムーズに回転して外れるくらいの「緩すぎず、きつすぎず」という絶妙なフィット感が100点満点の理想です。もしハメたときにパチッと気持ちのいい音が鳴れば、現場でのセットアップとしては大成功ですよ。

ここで初心者がやりがちな注意点としては、見た目を気にするあまりに仕掛けの長さを長く作りすぎてしまうこと。これだと全体のビジュアルが不格好になるだけでなく、弦全体の本来のしなやかな弾性や返りのスピードを殺してしまい、矢勢を落とす原因になってしまいます。また、逆に仕掛けの太さが自分の矢の筈に対して細すぎてブカブカだったり、逆に太すぎてギチギチだったりすると、射の瞬間に筈が途中で引っかかって矢がとんでもない方向に飛んでいったり、最悪の場合は筈がその場で大破してケガをしてしまうといった大変な事故にもつながりかねません。

このように、中仕掛けのセッティングは見た目の地味さ以上に射全体に与える影響がもの凄く大きく、ただ糸をクルクル巻くだけの作業に見えて、実は弓道家の技術と経験がハッキリと映し出される重要な工程なんです。最初のうちや、新しい号数の弦に変えたばかりの頃はなかなか太さの感覚が掴みにくいと思うので、遠慮せずに道場の先輩や指導者の先生に直接見てもらいながら、アドバイスをもらって作成するのが一番の安心ルートですよ。自分の道具に合わせた完璧な中仕掛けが作れるようになれば、離れのたびに矢飛びが目に見えて安定するようになり、日々の的中率もググッと上達していくので、地味な作業ですがぜひ職人気分で楽しみながら取り組んでみてくださいね。

弦の号数違いによる弦音の変化

弓道を進めていく中での大きな醍醐味の一つが、矢を放ったまさにその瞬間に道場全体に優雅に鳴り響く「つるね(弦音)」ですよね。実はこの弦音の響き方や音色の高さは、使っている弦の号数の違いによって本当に驚くほどガラリと質が変わるものなんです。弦音は単なる耳の心地よさだけでなく、自分の離れの冴え具合や射の完成度のバロメーター、さらには引いている射手本人のその瞬間の精神状態までをリアルに周囲に伝えてしまう、弓道におけるとても奥深いエッセンスなんですよ。この音は、単なる偶然や感覚的なおまけで鳴っているわけではなく、あなたの弓の強さと、選んだ弦の太さの相性がピタッと噛み合った結果として生まれる、最高のシグナルなんです。

まず、細い号数に分類される「0号」や「1号」の弦についてですが、これらは全体が軽くて張力がほどよくしなやかなため、リリースした瞬間の弦音は「ピンッ」とか「キンッ」といった、非常に高音で突き抜けるような軽快な響きになりやすい傾向がありますよ。このようなシャープで高い音色は、主に初心者の方や女性の射手、あるいはジュニア世代の選手が使う優しくて扱いやすい弓を引いたときによく見られ、射場全体にどこか爽やかでスピード感のある鋭い印象を届けてくれます。日々の練習用として使っているグラス弓などとの相性も抜群に良いので、自分の射に心地よいテンポ感やリズム感を持たせたいときには、この細い号数が生み出す高音の響きが大きなモチベーションになってくれますね。

その一方で、「2号」や「3号」といったガッシリとした太い号数の弦になってくると、音のキャラクターは一転して、非常にどっしりと深みのある重厚な弦音に変化するのが最大の特徴です。離れの瞬間に「ドンッ」あるいは「ボンッ」という、道場の床を低く揺らすような迫力のある残響が生まれやすく、弓が蓄えていた凄まじい反発パワーが、一滴のロスもなく矢にしっかりと伝わりきっている最高の証拠として捉えられますよ。特に、経験を積んだ一般の有段者の方や、一射の迫力を競い合う試合向けの本格的な射では、この周囲を圧倒するような重厚な弦音が深く好まれる傾向にあります。手の内の絶妙なひねりや射形が完璧に整っていて、強い弓の反動を体全体でしっかりコントロールできている状態でないと、なかなかこのような深みのある音は出せないため、太い号数での綺麗な弦音は、まさにあなたの射の完成度の高さを示す最高の勲章になるわけです。

ただし、覚えておいてほしいのは、最高の弦音はただ単に「弦の号数を変えればそれだけで100点満点の音が鳴る」という単純なものではないという点です。ベースとなる弓の材質(温かみのある竹弓なのか、シャープなカーボン弓なのか)や、日頃の弦の張りっぱなしによる弦把の高さの狂い、さらには中仕掛けを巻くときの位置の正確さ、そして何よりもあなた自身の離れの瞬間の手の離れ方やタイミングなど、数えきれないほどの要素が複雑に絡み合って初めて、世界に一つだけの音が生まれます。そのため、全く同じ号数の弦を同じ弓に張っていたとしても、引く射手の技術によって弦音が驚くほどまったく異なる響きになることも、弓道の世界では少しも珍しくない面白い現象なんですよ。

このように、つるね(弦音)は弦の号数によってその響き方がドラマチックに変わり、弓道が持っている奥深い芸術性や楽しさを耳からダイレクトに実感できる本当に重要な要素です。自分の愛用の弓の特性を見つめながら、自分の理想とする大好きな弦音をどこまでも追求していくことで、毎日の稽古がもっと楽しくなり、より完成度の高い美しい射を自然と目指すことができるようになるはずですよ。

弦の号数で変わる耐久性

弓道を楽しんでいくうえで、避けて通れない現実的なお話が「弦は使えば使うほど消耗していく消耗品である」ということです。そして、あなたがどこのメーカーのどの「号数」をメインの相棒として選ぶかによって、その弦がどれくらい長持ちしてくれるかという耐久性の寿命には、実はかなりハッキリとした差が生まれてくるんですよ。号数が変わるということは、すなわち弦を編み込んでいる繊維の「全体の太さと物理的な強度」がそのまま変わるということなので、日々の稽古の中でどれくらいの期間新品のパフォーマンスを維持できるか、またどんな引き方をしたときに擦り切れて切れやすくなってしまうのかというポイントに、もの凄く直接的に影響してきます。

一般的な分かりやすい基本ルールとして、号数の数字が大きくなればなるほど、弦は太くて強靭に作られているため、結果として「物理的な耐久性はグングン高まる」ことになりますよ。2号や3号といった頼もしい太さの弦は、強い弓力から放たれる凄まじい反動や、矢を放った瞬間の急激なストップの衝撃にも余裕で耐えられるように最初からタフに設計されているため、毎日何十射も引き込むような練習量の多い上級者の現役選手や、ここ一番のタフさが求められる大事な大会用のセッティングとして選ばれることが多いです。太い弦は、矢をつがえるときの中仕掛け周辺の摩擦摩耗にも圧倒的に強く、引き絞ったときの指にかかる強い負荷にもびくともしないため、張り替えてからかなりの長期間にわたって新品同様の優れた反発力をしっかりと維持し続けられるという、サイフにも優しい大きな利点がありますよ。

その一方で、細くて引きやすいのが自慢の「0号」や「1号」の弦は、全体がスリムで軽快に作られているトレードオフとして、強い衝撃がかかったときの弦そのものへの瞬間的な負荷がどうしても高くなりがちです。弓道に入門したての初心者の方が、無駄な力みをなくして引くための「最高の柔らかさ」を備えているご褒美の反面、毎日のようにハードに居残り練習をして何百射も連続して引き込むような長期のヘビーユースには、どうしても少し不向きな一面もあるんですね。素材の品質が良い現代の合成弦であっても、細い号数の場合は【だいたい600射〜700射程度】を一応の健康的な寿命の目安にして、定期的に新品へ交換してあげるのが、弓を傷めずに安全に上達するためのスマートな選び方になります。また、紫外線がカンカンに当たる場所に弓を放置したり、梅雨の湿気がひどい環境に長く置いておくと、細い弦ほど繊維の奥まで劣化が進みやすくなってしまうので、使った後は弓巻にしまうなどの日頃の保管方法にも少しだけ気を配ってあげると良いかもですね。

さらに面白いのは、弦の号数だけでなく、使われている「素材のルーツ」との掛け合わせによっても、耐久性のキャラクターが180度変わってくる点です。昔ながらの「麻弦」は、自然の植物素材が持つ唯一無二のしなやかさがある反面、合成弦に比べるとびっくりするほど繊細で切れやすく、こまめに薬薬(くすね)を塗って管理してあげないとすぐに寿命を迎えてしまうという、ちょっぴり手のかかる性質があります。これに対して、現代主流のザイロンやケブラー繊維を使った「合成弦」は、誰が使っても常に品質が一品で長寿命なのが最大の魅力ですが、あまりに自分の弓より大きすぎる号数(太すぎる弦)を無理に張ってしまうと、今度は弦が切れずに弓本体にすべての衝撃が跳ね返ってしまい、弓の首を痛めてしまう原因になることもあるので、やっぱりバランスが何よりも大切なんですね。

このように、弦の号数によって使い続けられる期間や、どこから劣化しやすいかという耐久性の特徴は全く異なります。だからこそ、ただ「先輩に勧められたから」という理由だけでなんとなく選ぶのではなく、自分の今のリアルな弓力・一週間の正確な練習量・そして稽古の用途に一番合ったベストな号数を見つけてあげることが不可欠。弦が不意に切れて慌ててしまう前に、安全性と練習の効率性の両方を賢く踏まえて、道場で自分の弦の状態をこまめに目視確認しながら、笑顔で快適に弓道を楽しんでいってくださいね。

弦の号数と素材の選び方

弓道の道具選びの中で、弦のセッティングを完璧にするための最大の秘訣は、これまでお話ししてきた「号数(太さ)」のチョイスだけでなく、それとセットになる「素材の種類」との組み合わせをしっかりと見極めることにあります。自分の使っている弓の材質や、日頃の射のスタイルに100%マッチした理想の弦を選んであげることで、毎日の練習の効率がグンと跳ね上がるだけでなく、あなたの宝物である大切な弓や矢の寿命を何年も長く守ってあげることにも繋がるんですよ。

まず、基本となる号数の具体的な選び方のステップについてですが、これはシンプルに「今引いている弓のキロ数(弓力)」を基準にして機械的に決めてあげるのが、一番間違いがなくて安全な王道のルートになりますよ。一般的な道場での失敗しない目安としては、弓の強さが【12キロ未満】の優しい弓であれば「0号」または「1号」の細めの弦がベスト。【14キロ〜17キロ程度】のしっかりした標準的な弓であれば「1号」か、もしくは少し太めの「2号」がストライクゾーン。そしてそれ以上の【17キロ〜20キロ超】の強烈なパワーを持つ弓であれば、迷わず「2号」や「3号」のガッシリした太い弦をセレクトするのが正解です。ただし、弦を作っている各メーカーやブランド(吟や茜など)によって、パッケージに書かれている号数の対応キロ数の目安にはほんの少しだけ微妙な個体差がある場合もあるので、購入前にお店の棚にある商品ごとの公式の対応表をスマホでよく確認する癖をつけておくとさらに安心ですね。

号数が決まったら、次に選ぶべきなのが弦の命とも言える「素材」のセレクト。現代の弓道界に出回っている弦は、大きく分けて【合成弦(ごうせいづる)】【麻弦(あさづる)】、そして両方のイイトコ取りをした【混合弦(こんごうづる)】の主に3つのタイプに分かれています。一番人気の合成弦は、ケブラーやザイロンといった宇宙工業でも使われるような超高強度のスーパー人工繊維で作られており、とにかく雨や湿気で伸び縮みせず、簡単には切れない鉄壁の耐久性が最大の自慢。そのため、毎日何十本も引き込みたい部活生や、圧倒的な練習量をこなす努力家の射手にこれ以上ないほど向いています。特に、カーボンファイバー弓やグラスファイバー製のモダンな弓とは相性が涙が出るほど抜群で、一本買えば何ヶ月も使えるためコストパフォーマンスの面でも右に出るものはありません。ただし、前述の通りこれを昔ながらのデリケートな竹弓に使用すると、弦が強すぎて離れの瞬間に弓の木の繊維に強烈な負荷がかかり、関板が割れるなどの思わぬ故障の原因になることもあるのでそこだけはちょっと頭に入れておいてくださいね。

一方、弓道の伝統を感じさせる麻弦は、天然の植物繊維から職人の手で一本一本丁寧に作られており、格式高い「竹弓」との組み合わせにおいては、これに勝るものは存在しないと言われるほどの最高の相性を誇ります。合成弦に比べて素材自体に絶妙なしなやかさとクッション性があるため、離れの強烈な衝撃を弦が優しく吸収してくれて、竹弓の大切なフレームが傷んでしまうリスクを最小限に抑えてくれるんですね。その反面、天然素材であるがゆえに湿気を含むとビヨーンと伸びやすく、合成弦に比べるとかなりプツプツと切れやすいという繊細な性質があるため、稽古のたびに弦の張りを調整したり、定期的に新品へ交換するマメなメンテナンスが絶対に欠かせません。混合弦はちょうどその中間に位置するお利口な存在で、麻の優しい引き心地と合成の切れにくさをバランスよくブレンドした、非常に扱いやすい選択肢になっていますよ。

このように、弦を選ぶときは「号数と素材を必ずセットの掛け算で考える」ということが、失敗しない道具選びの鉄則になります。例えば、18キロの超強力なカーボン弓に対して、一番細い0号の麻弦を張って引いてしまうと、一発の離れの衝撃で即座に弦切れを起こして周囲に破片が飛び散って大変危険ですし、逆に13キロの繊細な竹弓に対して、ガチガチに硬い2号の合成弦を張ってガシガシ引き込んでしまうと、弦が強すぎて今度は弓自体がペキッと傷んで寿命を迎えてしまいますからね。

今の自分が使っているメインの弓のキロ数(弓力)、その弓が何で作られているか(グラスか竹か)、一週間にどれくらい道場に通って射るのかの頻度、そして自分が耳で聞きたい理想の弦音や手の内の感覚などを、一度ノートを開いて頭の中でスッキリ整理してみましょう。そのうえで、あなたにとっての最高の組み合わせを賢く選んであげることが、怪我なく笑顔で上達できる、最高の弓道ライフへの記念すべき第一歩になりますよ。

弓力ごとの弦号数の目安とは

弓道で毎日の稽古を共にする弦を選ぶときは、あなたの弓の「弓力(きゅうりょく)」、つまり会に入ったときにどれくらいのキロ数の負荷がかかっているかの強さに応じて、ジャストフィットする正しい号数を導き出してあげる必要があります。これは道場での不意の事故を防ぐ安全面への配慮としてはもちろんのこと、一射ごとの矢所のバラつきをなくす射の安定性や、せっかく買ったお気に入りの弓具全体の寿命を何倍にも延ばしてあげるためにも、絶対に外せない基本中の基本のポイントなんですよ。弦の太さが弓に対して太すぎても細すぎても、矢が素直に飛ばなくなって正確な射ができなくなるばかりか、最悪の場合は大切な弓が練習中にパンッと破損してしまう大トラブルに繋がってしまいますからね。

一般的な道場での失敗しない分かりやすい号数の選び方の目安として、まず使っている弓の強さが【11キロ以下】の優しくて軽いスペックの場合は、迷わず「0号」の弦を張ってあげるのが一番推奨されますよ。0号は全体が非常に細くてしなやかな柔軟性を持っているため、指の力がまだ弱い初心者の方や、中学に入ったばかりの小柄な中学生など、力の弱い射手でも無駄な力みを一切入れずに気持ちよく引ききることができるように作られています。ただし、素材がスリムなぶんだけ毎日の摩擦に対する耐久性がやや低めになっているので、 前のセクションでお話しした通り、練習量が増えてきたら弦の毛羽立ち具合をこまめにチェックして、早め早めの交換を意識してあげるのが、弓を優しく守るためのコツになりますね。

続いて、弓道に少し慣れてきて、多くの学生さんや一般の射手が愛用している【12キロ〜16キロ程度】の最も標準的な弓力を使っている場合であれば、どこの弓具店でも一番在庫が置いてある王道の「1号」の弦がまさにベストマッチです。この1号という号数は、合成弦としての扱いやすい「しなやかな柔らかさ」と、何百射引いてもへたらない「強靭なタフさ(強度)」のバランスが本当に黄金比のように綺麗にまとまっているのが最大の強み。普段の日々の居残り練習用としてはもちろんのこと、段位がかかった大事な審査や、一高を争う緊張の公式大会の舞台にいたるまで、どんなシチュエーションでも100点満点の扱いやすさを発揮してくれます。初級者から中級者まで誰が引いても手元がブレにくく、放たれた矢のスピード(矢勢)や、的に当たったときの澄んだ弦音の安定性も十分に確保できるので、まずはこの1号を基準にして自分の好みを模索していくのが一番の近道かなと思います。

そして、体幹がガッシリ鍛え上げられてきて、使う弓の強さが【17キロ以上】のかなりパワフルな高弓力になってきた段階では、その強烈な戻り反動の衝撃にも耐えられる、骨太な「2号」以上の太い弦が必要不可欠な選択肢になってきますよ。2号の弦は張力が非常に強く設計されているので、離れの瞬間に強い弓から発生する凄まじいキックバックの衝撃波にもビクともしないタフな構造になっており、重い弓でもパーツが壊れることなく安全にポテンシャルを出しきることができます。さらに、引き込んでいく中で弓のキロ数が【19キロ〜20キロを超える】ような、道場でも一目置かれる圧倒的なハイスペックの弓を使いこなす上級者の場合は、ラインナップの中で最高クラスの太さと剛性を誇る「3号」の弦を選ぶのが弓道界の一般的な常識です。3号は、反動の強い弓との組み合わせにおいて抜群の直進性を矢に与えてくれるので、屋外の遠的試合などでも風を切り裂いて矢を真っ直ぐ的に届けるための、上級者にはなくてはならない最強の武器になってくれますよ。

ただし、ここで頭の片隅に必ず入れておいてほしいのは、これらの数値はあくまでも一般的な「基本の目安」であって、弦を製造しているメーカーやブランド(吟、茜、響、千本弦など)の設計コンセプトによって、推奨されている適正弓力のキロ数には多少のバラつきや違いがある、という点です。例えば、あるブランドの1号弦の太さが、別のメーカーが作っている弦の2号に相当するくらい肉厚に仕上がっている……なんていうことも、弓道の世界では結構よくあるお話なんですね。ですので、新しく別の種類の弦に浮気して挑戦してみる際などは、購入前にその商品のパッケージの裏面に書かれている公式の「弓力対応表」の記載をしっかりと自分の目で指差し確認してあげるのが、絶対に失敗しない道具選びの大事なステップになりますよ。

また、太さの号数だけでなく、前にお伝えした「弓の素材との相性」も忘れずに頭の中で掛け算してあげてくださいね。味わい深い竹弓には、弓への衝撃を優しく逃がしてくれる麻弦や混合弦のような柔らかめのルーツを持つ弦が適していますし、一方で頑丈さが売りのグラスファイバー弓やカーボン弓には、ザイロンなどの強靭なハイテク人工繊維を使った合成弦を張るのが、現代弓道における最もお互いの良さを引き出せるスマートなセッティングです。単純に弓のキロ数だけで機械的に決めるのではなく、こうした弓具全体の材質との美しい調和バランスまで考えて弦を選べるようになれば、 前の動作での無駄な力みが自然と消えて、驚くほど美しくて鋭い理想の矢飛びを自分の手で実現できるようになりますよ。

このように、自分の弓の正確な弓力に応じた賢い弦号数の選択は、一射ごとの的中率を安定させるためだけでなく、あなたの身体と大切な道具をケガや破損から守るための、弓道家として絶対に守るべき基本中の基本です。自分の引いている弓のキロ数を的前できちんと正確に把握したうえで、自分の今の技術レベルに無理のない、一番心地よく引ける適正号数の弦を笑顔で選んで、毎日の稽古に励んでいってくださいね。

弓道の弦の号数の違いを理解するための総まとめ

ここまで弦の号数の仕組みから、それぞれの太さが射に与える面白い影響、そして失敗しない弦輪・中仕掛けの作り方の基本までたっぷりとお届けしてきましたが、最後に大切なポイントをもう一度おさらいとしてスッキリまとめておきますね。

  • 弦の号数という数字は、弦の「物理的な太さ」と、その弦が安全に使用できる「対応する弓力(弓のキロ数)」の基準をハッキリ示すもの

  • 号数の数字が小さくなればなるほど、弦は全体的に細くてしなやかになり、手元での引き心地が柔らかくなる性質を持つ

  • 0号の弦は【弓力11キロ前後まで】の非常に軽い弓にベストマッチし、入門したての初心者や中学生の練習用に最高に優しい設計

  • 1号の弦は【12〜16キロ程度】の最も一般的な強さの弓に向いており、性能とタフさのバランスが完璧な弓道界の超定番万能モデル

  • 2号の弦は【17キロ以上】の引き応えのある強い弓に使用され、強い張力に負けない圧倒的な張りと重厚な矢飛びが魅力

  • 3号の弦は【19キロ以上】の強烈なパワーを持つ高弓力用として選ばれ、風に負けない直進性を追い求める上級者の強い味方

  • 細い号数の弦は無駄な力みをなくして楽に引きやすく、離れの瞬間の弦音が「ピンッ」と高い綺麗な高音になりやすい

  • 太い号数の弦は一射のブレを抑える安定感があり、的中したときの弦音が「ドンッ」と低く深みのある重厚な響きに変化する

  • 弦の号数が大きくて肉厚なものほど、矢番えや摩擦に対する物理的な耐久性がグンと高まり、一本の弦が長持ちしやすい

  • 弦の長さは弓のサイズ(並寸や二寸伸など)の規格に正確に合わせて選ばないと、弓の破損や的中の低下を招くので絶対厳禁

  • ケブラーやザイロンなどの合成弦は気候に左右されず耐久性がピカイチで、毎日の練習量が誰よりも多い努力家の射手向き

  • 伝統的な麻弦はしなやかで大切な竹弓との相性が涙が出るほど良く、自然素材ならではの冴え渡った最高の和の響きを醸し出す

  • 自分で編み込む弦輪は、弓の上下の弭にジャストフィットする大きさと正しいねじり方向の手順で正確に作るのが長持ちのコツ

  • 中仕掛けは矢の筈をカチッとホールドして一射の矢飛びを安定させる、地味に見えて的前での的中率を最も左右する重要工程

  • ただ太さだけで選ぶのではなく、自分の弓力と弓の材質(グラスか竹か)の絶妙な相性をトータル考慮して号数と素材をベストセレクトするべき

弦の号数や長さの違いを正しく理解して使い分けることは、あなたの弓道の上達スピードを劇的に加速させ、大切な道具たちと長く安全に付き合っていくための第一歩です。ぜひ自分の弓に一番しっくりくる最高の弦を見つけて、次の道場での稽古でその驚くほどの矢飛びと美しい弦音を、あなたの体で思いっきり楽しんでみてくださいね!

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