弓道の筈の取り方完全解説と矢こぼれ防止の安定練習法

こんにちは。弓道ライフのゆみの先生です。
今日は、弓道の筈の取り方について不安を抱えているあなたに向けてお話しします。取り懸けのたびに矢こぼれが起きないかドキドキしたり、一度筈こぼれを経験してからは「また外れたらどうしよう」と、なかなか思い切って引けなくなってしまったり……初心者のうちは本当に気になるところですよね。
矢筈の扱いひとつで、矢の番え方や離れの感覚、当たりの安定感まで大きく変わります。ジュラ矢やカーボン矢、竹矢など矢の種類によっても筈の取り扱いが少しずつ違いますし、矢筈の交換や筈の外し方を間違えると、矢を傷めてしまうこともあります。道具の扱いに自信がないと、「これで合っているのかな?」と毎回不安になりますよね。
この記事では、弓道の筈の取り方の基本から、矢こぼれ・筈こぼれを防ぐためのポイント、矢筈の交換やメンテナンスの考え方まで、私が指導の現場で大事にしているコツをまとめました。部活で教えるときに、特に質問が多かった部分や、実際に生徒たちの矢こぼれが減った練習方法も、できるだけ具体的に紹介していきます。
あなたが「もう筈のことで悩まなくていいかも」と思えるところまで、一緒に整理していきましょう。弓道の筈の取り方をしっかり押さえておけば、立ちの中での安心感もぐっと上がりますし、試合や審査での集中力も保ちやすくなります。
読み終わる頃には、取り懸けの一連の流れが頭の中でスッとイメージできて、道場でそのまま試したくなるはずですよ。
- 弓道の筈の取り方の基本と流れを理解できる
- 矢こぼれ・筈こぼれの主な原因と対策がわかる
- 矢筈の種類や交換・外し方の考え方がわかる
- 今日からできる筈の取り方の練習方法を学べる
弓道の筈の取り方の基本と重要性
まずは、筈そのものの役割と、弓道での筈の取り方の基本的な流れから整理していきます。この土台ができていると、細かいフォーム修正や矢こぼれ対策もスムーズに進みますし、「なんとなく」ではなく理由を理解しながら練習できるようになりますよ。
弓道 筈取り方を始める前に知るべきこと
筈の取り方を練習する前に、まず押さえておきたいのが「筈の役割」と「基本の安全ポイント」です。筈は、矢の後端で弦を挟み、弓の力を矢に伝える、とても大事な部分です。ここが不安定だと、どれだけ体の使い方が上手でも矢飛びが乱れてしまいますし、最悪の場合は弦が顔や腕を打ってケガにつながることもあります。
弓道で使う矢には、ジュラ矢・カーボン矢・竹矢などがありますが、どの矢でも共通して大事なのが、筈がまっすぐ差し込まれ、弦溝がきちんと弦を受けているかどうかです。番える前に、筈がぐらついていないか、溝が欠けていないかを必ずチェックしてください。特に部活で矢を共有している場合、誰かが落とした衝撃で筈に小さなヒビが入っていることもあります。
安全面で言うと、筈の取り方は「暴発を防ぐ」意味でもとても重要です。矢がしっかり番えられていない状態で引き分けると、途中で矢が外れて思わぬ方向に飛んでしまう可能性があります。巻藁ならまだしも、立射の場でこれが起きると、自分も周りも怖くなってしまいますよね。
また、指導にあたる立場としては、「必ず指導者のいる場で練習する」「体調が悪いときは無理に引かない」といった基本も、筈の取り方とセットで伝えるようにしています。弓道は落ち着いた競技に見えますが、道具そのものはとても強い力を扱うものなので、油断は禁物です。
道具いじりは楽しい反面、やりすぎると取り返しのつかないトラブルにつながることもあります。特に竹矢はデリケートなので、自己流で強く引っ張ったり、直接火で炙ったりするのは避けてください。矢筈の交換や調整は、必ず落ち着いた環境で行い、少しでも不安があれば弓具店や指導者に相談しましょう。(出典:日本武道館「少年少女武道指導書 弓道」)
もう一つ、初心者の方に伝えたいのが「無理に自分でいじりすぎないこと」です。矢筈の交換や筈の外し方は、自分でできる範囲もありますが、やり方を間違えると矢を割ってしまうこともあります。特に、竹矢の筈は接着剤で固定されていることが多く、力任せに回したり引き抜いたりすると、箆ごと割れてしまうケースも見てきました。
ですから、筈の取り方を練習する前に、「どこまで自分で触っていいか」「どこからは弓具店に任せるか」という境界を、指導者と一緒に確認しておくと安心です。この記事では、筈の取り方そのものに加えて、矢こぼれ・筈こぼれを防ぐフォームのポイントも一緒に整理していきます。「まずは基礎を固める」という気持ちで読み進めてもらえると嬉しいです。
正確な情報は公式サイトや専門書も確認しつつ、最終的な判断は必ず専門家に相談するというスタンスを持っておくと、道具トラブルを大きな事故に発展させずに済みますよ。
弓道 筈取り方で使う筈の種類と特徴
筈の取り方を理解するうえで、筈の種類をざっくり知っておくとイメージが一気にクリアになります。「なんでこんな形をしているんだろう?」がわかると、手の使い方も自然と変わってきますよ。ここでは、道場でよく見かける代表的な矢筈と、その特徴を整理しておきます。
プラスチック製筈の特徴
学校や一般の道場で一番多いのが、プラスチック製の差し込み筈です。ジュラ矢やカーボン矢に差し込んで使うタイプで、軽くて価格も手ごろ、色も豊富なので、初心者には扱いやすい筈です。色を変えて「試合用」と「練習用」を分ける、なんて工夫をしている部活もありますね。
このタイプは、弦溝の形が均一で、番えたときの感覚も揃えやすいのがメリットです。「カチッ」とほどよく弦をつかみ、離れでは素直に外れてくれるのが理想的な状態です。ただし、欠けたり割れたりしたときは、早めに交換しないと矢こぼれや筈こぼれの原因になります。特に、矢を立てかけたまま倒してしまったり、硬い床に落としたときは要注意です。
目で見てわかる大きな欠けだけでなく、「なんとなく弦の引っ掛かりが変だな」「前より軽く外れるな」と感じたら、一度筈の状態をよく観察してみてください。ごく小さなヒビや変形が見つかることも多いです。
水牛筈・竹筈などの特徴
竹矢でよく使われるのが、水牛角で作られた筈や、箆そのものを削って作る筈です。見た目も美しく、耐久性も高いですが、接着剤で固定してあることが多く、筈の外し方や交換には少し慣れが必要です。竹矢は一本一本が「作品」に近いので、扱うときも自然と丁寧になりますよね。
また、含み筈やパッチン筈と呼ばれるタイプは、弦溝が少し深くなっていて、番えたときにカチッと音がするものもあります。これは、矢こぼれを防ぎたい初心者には心強い構造ですが、弦の太さとの相性もあるので、弓具店で相談しながら選ぶのがおすすめです。弦を替えたら急に番えにくくなった、という場合も、筈のタイプや摩耗状況をチェックしてみると原因が見えてきます。
代表的な筈の種類を、ざっくり表にまとめると次のようなイメージです。
| 種類 | 主な素材 | よく使う矢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 差し込み筈 | プラスチック | ジュラ矢・カーボン矢 | 手軽・交換しやすい | 欠け・ヒビに気づきにくい |
| 水牛筈 | 水牛角 | 竹矢 | 高級感・耐久性が高い | 交換は弓具店推奨 |
| 含み筈 | プラスチック・角など | ジュラ矢・竹矢など | 矢こぼれ防止に強い | 弦の太さとの相性が大事 |
あくまで一般的なイメージなので、実際にはメーカーや弓具店によって仕様が異なります。購入するときは、必ず実物を手に取って、弦との相性や番えたときの感覚も一緒に確かめてみてください。
筈の種類や素材についてもっと深く知りたい場合は、弓の部位や用語をまとめた解説ページも参考になると思います。例えば、弓の弭や弦輪との関係を整理しておくと、道具全体のイメージがぐっと掴みやすくなります。詳しく知りたい方は、弓の各部位を解説したページ(弓の構造と名称のまとめ)も合わせて読んでみてください。弓の部位と構造を詳しく解説した記事も参考になります。
弓道 筈取り方における矢と筈の関係
筈の取り方を安定させるには、「矢・筈・弦」の関係を立体的にイメージできるかどうかがポイントです。ここが曖昧だと、番えるたびに位置がズレて、矢こぼれや筈こぼれにつながってしまいます。「なんとなくこのあたりかな?」で番えていると、日によって当たりが変わってしまう原因にもなります。
矢を番えるとき、筈は弦を「はさむ」のではなく、「決まった向きで受け止める」イメージを持ってください。弦溝がまっすぐ弦に対して直角になるようにし、矢の尾羽(矢尻側と反対の羽)と走り羽の向きが毎回同じになるように整えます。尾羽が顔側に、走り羽が的側にくる向きが基本ですね。
ここで大事なのが、矢の太さと弦の太さのバランスです。弦が太すぎると筈が浅くしか掛からず、逆に弦が細すぎると、筈の中で弦が動きやすくなります。筈の取り方をいくら頑張っても、道具の相性が悪いと矢こぼれが減らないこともあるので、気になる場合は弦の太さや中仕掛けも一度見直してみてください。
矢と弦の「真ん中」を意識する
取り懸けのときに意識してほしいのが、「矢と弦の真ん中に筈が座っているかどうか」です。弦に対して矢が斜めに乗っていると、そのまま引き分けに入ったときに、力が偏って筈が外れやすくなります。正面から鏡で確認したり、仲間に横から見てもらったりしながら、「矢と弦が十字に交わる」イメージを持ってみてください。
番えたあとの小さな確認動作
筈を掛けたあと、そのまま次の動作に移らずに、ほんの一瞬でいいので「矢を軽く前後に揺らしてみる」のもおすすめです。揺らしたときにガタつきがある、すぐに外れそうな感覚がある場合は、その場で番え直してしまいましょう。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が安全と安定につながります。
矢・筈・弦がいつも同じ位置関係になることが、安定した射に直結します。番えるたびに「筈の向き」「矢羽の向き」「顔の位置」が毎回同じか、意識してチェックしてみましょう。ルーティンにしてしまえば、試合や審査でも安心感が違ってきますよ。
もし「自分では合っているつもりなのに、いつも先生に直される」という場合は、スマホで横から動画を撮ってみるのもおすすめです。止めて確認してみると、矢がほんの少し斜めだったり、顔が矢に近づきすぎていたりと、自分では気づきにくい癖が見えてきます。
弓道 筈取り方でよくあるミスとその対処法
筈の取り方でつまずきやすいポイントは、ある程度パターンが決まっています。ここを先に知っておくと、「あ、これ自分のことかも」と気づきやすくなりますし、直し方もイメージしやすくなります。ここでは、道場でよく見る代表的なミスと、その対処法をまとめます。
人差し指の位置が高すぎる
取り懸けのとき、左手の人差し指で筈を支える位置が高すぎると、筈をしっかり押さえられず、矢こぼれが起きやすくなります。よく見かけるのは、人差し指が矢尻側に寄りすぎていて、筈の根元が宙ぶらりんになっているパターンです。
人差し指は筈の根元、少し矢の下側を支えるイメージで添えてください。指先だけでつつくのではなく、指の付け根あたりでしっかり受けると、矢が安定してくれます。最初のうちは、鏡を見ながら「指と筈の位置関係」を確認してみるとよいですよ。
顔の位置が矢より前に出ている
物見を取ったときに顔が矢より前に出ていると、引き分けの途中で顔と矢が接触し、矢こぼれの原因になります。特に「的をよく見よう」と頑張る真面目なタイプほど、無意識に首を伸ばしてしまうことが多いです。
射位に立ったら、まずは正面を向き、そこから首を回して的方向へ顔を向けるように意識してみてください。このとき、頭が前に出ないように、首を軸にして回すイメージを持つと安定します。矢と顔の距離がいつも一定になると、違和感も減ってきますよ。
右手の捻りが中途半端
右手の捻りを手首だけで行うと、弦が不安定に動いて筈が外れやすくなります。いわゆる「手首をこねてしまう」状態ですね。こうなると、弦が筈の溝の中で余計に動いてしまい、取り懸けの段階で矢が落ちそうな不安な感覚になります。
捻りは腕全体、特に肘から先を一体で回すイメージで行い、手首をこねないように気をつけます。肩関節から大きく動かすのではなく、肘を支点にして前腕ごとスッと捻る感じです。ゴム弓や素引きで、ゆっくり動きを分解しながら練習してみると、「どこから動かすと安定するのか」がつかめてきます。
矢こぼれや筈こぼれが続くと、「自分は下手なんだ」と落ち込んでしまいがちですが、多くの場合はフォームのちょっとしたクセと道具の調整で改善できます。原因を一つずつ切り分けて、焦らず直していきましょう。特に安全面が不安なときは、自己判断だけで続けず、必ず指導者や経験者に相談するようにしてくださいね。
弓道 筈取り方で安定感を高めるポイント
筈の取り方を安定させるためには、「毎回同じ位置で、同じ力加減で番える」ことが何より大事です。そのために、私が生徒さんにいつも伝えているポイントを、もう少し踏み込んで紹介していきます。細かい話が多いですが、このあたりの積み重ねが本当に効いてくるんですよ。
まず、左手で矢を持つときは、人差し指の付け根あたりで矢を支え、筈の近くをしっかり押さえるようにします。このとき、握り込まずに、指の腹でそっと支える感覚を覚えると、押手に余計な力が入らず、矢も安定します。「支えているけど、押しつぶしてはいない状態」を目指しましょう。
右手は、親指の付け根の角で弦を受け、薬指と小指で軽く弓を引き寄せるイメージを持ちます。親指の指腹で弦を押さえるクセがあると、離れが重くなり、筈にも余計な負担がかかります。親指の爪の横あたりに弦が当たる感覚を意識すると、自然と「角」で受けられるようになってきます。
番える位置は、弦に対して「矢の太さ分」上に決めておき、弦に印を付けて毎回同じ高さで番えるのもおすすめです。小さな目印があるだけで、取り懸けの再現性がぐっと上がります。印を付けるときは、弦や中仕掛けを痛めないように、細い糸や薄いマーカーを使うと良いですよ。
さらに一歩踏み込むなら、「会の姿勢から逆算して取り懸けを考える」という視点も大切です。最終的に矢がどの高さで、どの向きで的に向かっているかをイメージしておくと、番えた瞬間に「ここからあの姿勢に持っていこう」と自然に体が動いてくれます。取り懸けだけを切り離さず、射法八節の流れの中で捉えてみてください。
こうした細かい習慣の積み重ねが、矢こぼれ・筈こぼれの不安を減らし、「いつもの感覚」で気持ちよく矢を離せる状態につながっていきます。最初は意識することが多くて大変かもしれませんが、少しずつ体に染み込ませていきましょう。
弓道の筈の取り方を上達させる実践テクニック
ここからは、実際の動きの中で筈の取り方を上達させるための、より具体的なテクニックや練習法を紹介していきます。道場でそのまま試せる内容なので、自分の癖を思い出しながら読んでみてください。「あ、これ今日からやってみようかな」というものが一つでも見つかれば十分です。
弓道 筈取り方における矢の構え方のコツ
筈の取り方は、矢を構えた瞬間から始まっています。足踏み・胴造りが整ったら、弓を左手に、矢を右手に持ち、弓構えに入る前の「矢の構え方」を丁寧にすることで、その後の取り懸けがスムーズになります。ここが雑になると、いくら取り懸けだけ気を付けても、安定しないことが多いです。
矢を弓の握り皮の少し上あたりに沿わせ、左手の人差し指と中指で矢尻側を軽く挟み、親指で矢身を押さえるように持ちます。このとき、矢が弦とほぼ直角になるように意識し、高さは弦よりわずかに上になるようにしてください。矢が下がりすぎていると、番えるときに弦を持ち上げる動きが大きくなり、余計な力が入りやすくなります。
矢を構える位置が毎回バラバラだと、筈を弦に掛けるときの角度も変わってしまいます。最初のうちは、鏡や仲間の目を借りながら、「矢の角度」「矢の高さ」「指の位置」をチェックして、ルーティン化していきましょう。
矢を構えるときのチェックリスト
- 矢は弓に沿って、握り皮の少し上に置けているか
- 矢の高さは、弦より少し上になっているか
- 矢の向きは、的とほぼ平行になっているか
- 指先に力を入れすぎて、矢を握り込んでいないか
このあたりを一つずつ確認するだけでも、「今日は矢が安定してるな」と感じる日が増えてくるはずです。巻藁での反復練習の前に、まずは矢の構え方だけをゆっくり10回ほど繰り返してみるのも、とても良い練習になりますよ。
弓道 筈取り方で右手・左手の使い方を整理する
筈の取り方は、右手だけの作業だと思われがちですが、実は左手の支え方も同じくらい重要です。ここで、左右の役割を整理しておくと、動きが一気にシンプルに感じられるようになります。
左手の役割:矢と筈を安定させる
左手は、矢と筈を安定させる「土台」です。人差し指の付け根で筈の根元を支え、中指と親指で矢身を軽く押さえます。握り込むのではなく、指先でそっと「受け皿」を作るイメージを持つと、力みが取れます。ここでギュッと握ってしまうと、押手の力みにつながり、結果として離れが重たくなってしまいます。
また、左手の位置が高すぎたり低すぎたりすると、矢の角度が変わってしまいます。弓構えのときに、「握り皮の位置」「矢の位置」「左手の角度」を毎回同じに揃えるよう意識すると、筈の取り方も安定してきます。
右手の役割:弦を受けて筈に導く
右手は、親指の付け根の角に弦を受け、軽く弦を引き上げながら筈溝に導きます。このとき、手首だけを動かすのではなく、腕全体を滑らかに動かして、弦・矢・右腕が一直線になるように意識しましょう。「筈を弦に持っていく」のではなく、「弦を筈のところまで連れてくる」イメージです。
番えた瞬間に、右手の小指と薬指で弓を軽く引き寄せられているかどうかもポイントです。ここが抜けていると、弦のテンションが安定しないので、筈が外れやすくなります。ゴム弓で、右手だけ取り懸けの形を作る練習をしてみるのも効果的ですよ。
「左手で筈を支え、右手で弦を導く」という役割分担がはっきりすると、取り懸けの一連の動きがぐっと整理されます。どちらか片方だけに頼らないバランスが大事です。左右の仕事をきちんと半分こしてあげる感覚を持ってみてください。
弓道 筈取り方で押手・引手の連動を意識する練習法
筈の取り方自体は一瞬の動作ですが、その前後には押手と引手の連動した動きがあります。ここがバラバラだと、取り懸けのときは良くても、引き分けで矢こぼれが起きやすくなります。逆に、押手と引手の連動がきれいに決まっている射は、取り懸けの段階から安定感が違います。
おすすめの練習法は、素引きや巻き藁で「取り懸け〜会まで」をゆっくり分解して確認することです。矢を番えたら、押手は弓を正しく支え、引手は筈と弦の関係を崩さないように、少しずつ力を乗せていきます。このとき、肩や腕だけで弓を引くのではなく、背中の広がりや体幹の安定を感じながら引いていくのがポイントです。
おすすめの分解練習
- 矢を番え、筈の掛かり具合を確認する
- その場で止まり、矢・弦・顔の位置関係をチェック
- 弓構え〜打起こしを、矢がぶれないようにゆっくり行う
- 引き分けの途中で一度止まり、筈が弦にしっかり掛かっているか確認
- 会で静止し、押手・引手・筈・弦のラインを意識する
最初は「こんなに止まって大丈夫かな」と感じるかもしれませんが、あくまで練習なので大丈夫です。スピードを上げるのは、形が固まってからでも十分間に合います。
押手と引手の連動について、より詳しく体配や失の処理まで含めて整理したい方には、立射での失の処理や矢こぼれへの対応をまとめた解説も役に立ちます。立射における失の処理と矢こぼれ・筈こぼれの対処を解説した記事も、併せて読むと理解が深まります。
弓道 筈取り方で矢こぼれを防ぐための確認ポイント
「矢こぼれが怖い」という相談は、本当に多いです。ここでは、矢こぼれを防ぐために取り懸けの段階で確認しておきたいポイントを、もう少し細かく整理していきます。チェックリストとして使ってもらってもOKです。
番える前のチェック
- 筈が矢にしっかり差し込まれているか(ぐらつきや緩みはないか)
- 筈溝が欠けたり割れたりしていないか
- 矢羽の向きと筈の向きが揃っているか
- 弦の太さと筈の深さが合っているか(浅すぎ・深すぎになっていないか)
ここで少しでも違和感があれば、その矢は無理に使わず、一度弓具店や指導者に見てもらうのがおすすめです。特に竹矢の場合は、「もったいないから」と無理に使い続ける方も多いですが、安全には代えられません。
番えた直後のチェック
- 左手人差し指で筈の根元を支えられているか
- 矢が弦に対してまっすぐ乗っているか
- 顔と矢が近すぎないか(物見の取り方)
- 矢を軽く前後に揺らしても、簡単には外れないか
このあたりを一つずつ確認するだけでも、矢こぼれの回数はかなり減ります。矢こぼれや筈こぼれの原因と対策をより詳しく整理したい場合は、矢こぼれに特化した解説も参考になります。例えば、矢こぼれの原因と改善ポイントを詳しく解説した記事では、取り懸けや捻りのクセまで踏み込んで紹介しています。
道場で矢こぼれが続くと焦ってしまいますが、危険を感じたときは無理に続けず、必ず指導者に状況を共有してください。安全を最優先に、少しずつ改善していきましょう。特に、周囲に人がいる場面で違和感を覚えたら、その一手は無理に放たず、中止する勇気も大切です。
弓道 筈取り方まとめ:正しい取り方を身につけよう
ここまで、弓道の筈の取り方について、基本から実践テクニックまで一気に見てきました。最後に、押さえておきたいポイントをもう一度整理しておきます。復習がてら、頭の中で自分の動きと照らし合わせてみてくださいね。
- 筈は弓の力を矢に伝える「要」であり、矢・弦・道具の相性を含めて整えることが大切
- 弓道の筈の取り方は、左手で筈を安定させ、右手で弦を導くという役割分担をはっきりさせると安定しやすい
- 矢こぼれや筈こぼれは、取り懸けの位置、顔の位置、捻り方など、フォームのちょっとしたクセで起こりやすい
- 矢筈の交換や筈の外し方は、無理をせず、矢や筈の状態に不安がある場合は弓具店や経験者に相談する
- 素引きや巻き藁で「取り懸け〜会」をゆっくり分解して練習すると、筈の掛かり具合と体の連動が身につきやすい
筈の取り方は、一度コツを掴むと、弓道の全体の安定感がぐっと上がります。今日読んだ内容を、まずは一本一本の矢で丁寧に試してみてください。最初はゆっくり、鏡や仲間の目も借りながら、「これが私の取り懸けだな」と思える形を育てていきましょう。
この記事の内容は、あくまで一般的な目安や私の指導経験に基づくものです。道具の仕様や体格によって最適な筈の取り方は少しずつ異なりますので、正確な情報は公式サイトや弓具店・道場の案内も確認し、最終的な判断は必ず専門家にご相談ください。
あなたの弓道ライフが、筈の不安から少しでも自由になって、的に向かう時間をもっと楽しめるようになれば、とても嬉しいです。
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